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千葉県内、結核7月末で513人 集団感染も

千葉日報オンライン 9月7日(水)12時39分配信

 1950(昭和25)年には日本人の死因順位1位だった重大な感染症の結核。人口10万人当たりの死亡率は同年の146・4人から昨年では1・6人まで低下し、死因順位も29位で「過去の病気」と思われがちだ。しかし、先月には千葉県船橋市内の男性学習塾講師が結核と診断され、塾の生徒ら56人が集団感染。千葉県内では今年7月末現在で、513人が新たに感染している。今月24~30日は「結核予防週間」。県疾病対策課では「結核の初期症状は風邪に似ている。せきの症状が2週間以上続く場合は必ず医療機関の受診を」と呼び掛けている。

 厚労省の2015年の結核登録者情報調査年報集計結果によると、全国で新たに結核患者として登録されたのは1万8280人で、前年と比べ1335人減少した。県内は11年1028人、12年888人、13年921人、14年876人と年々減少していたが、15年は878人と微増に転じた。同年の死亡率は1・3人だった。

 県疾病対策課によると、7月末現在の新規患者数は513人。千葉市、船橋市、柏市を含む集団感染事例は5件確認されている。船橋市保健所によると、今年7月5日に市内在住の30代の男性学習塾講師が市内の病院で結核と診断され、小学生から高校生ら塾の生徒43人と同僚講師ら13人の計56人の感染を確認し、このうち15人が発病した。

 また、同市内の60代の無職男性が昨年11月15日に市内の病院で結核と診断され、男性が出入りしていた遊技場などの感染調査で、40~60代の利用者、従業員ら8人の感染を確認。このうち6人が発病した。昨年9月には市原市在住の80代女性が、市内の病院で結核と診断され、女性の家族や医療機関の感染調査で12人が感染、このうち3人が発病している。

 13年12月には、市川保健所に登録された市川市在住の20代の男性結核患者を初発として、市川市内と松戸市内の保育施設で22人の集団感染が発生している。

 いずれも感染拡大の可能性はほぼないとされるが、県疾病対策課では「早期発見は、本人の重症化を防ぐだけでなく、大切な家族や職場などへの感染の拡大を防ぐためにも重要。ぜひ健康診断を受けてほしい」と呼び掛けている。

 「結核予防週間」初日の24日には、千葉市のJR千葉駅東口駅前広場などで午前9時から、公益財団法人・ちば県民保健予防財団による「全国一斉複十字シール運動街頭キャンペーン」が行われる予定。

最終更新:9月7日(水)12時39分

千葉日報オンライン