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そのぎ茶をかっこよくPR

長崎新聞 9月7日(水)9時8分配信

 長崎県東彼東彼杵町でそのぎ茶を生産する20~40代の5人が手を組み、日本茶の普及活動に取り組んでいる。フェイスブック(FB)では茶畑で撮影した「かっこいい農家」の姿を発信。茶離れが進む若い世代へのアプローチに特に力を入れる。

 活動に取り組むのは、同町上地区の大山良貴さん(45)=大山製茶園=、中山公輔さん(39)=中山茶園=、東坂(とうざか)幸一さん(38)=東坂茶園=、福田新也さん(34)=ふくだ園=、大場真吾さん(28)=大場製茶=の5人。4月に「Tsunagu sonogitea farmers(ツナグ・ソノギティー・ファーマーズ)」を立ち上げた。

 そのぎ茶の生産者は高齢化が進み、茶の価格も頭打ち。設立の背景には「次の手を打たなければ地域が廃れていく」との危機感があった。リーダーの大山さんは「普段はライバルだが仲間でもある。本物の茶の味を伝えたい思いは一緒」と話す。

 「Tsunagu-」の第1弾の活動として現在、若者が集まる同町瀬戸郷の交流拠点「Sorriso riso(ソリッソ・リッソ)」内のカフェで、5人が1週間ごとに交代で“自慢の一杯”を試験的に販売。それぞれが丹精込めて育てた茶葉を「氷出し」で提供。ペットボトルの茶では味わえない濃厚な甘みを堪能できる。

 「若い人がドリップコーヒーを好み、それを飲んでること自体がおしゃれだと感じる時代」と指摘する大山さん。「だからこそ、お茶にも可能性があるはず。急須でゆっくりお茶を楽しむスタイルがかっこいいという風潮をつくっていきたい」。そんな思いもあり、ソリッソのフェイスブックには、茶畑で撮影された5人の爽やかな笑顔や、茶を囲むおしゃれな空間の写真がアップされている。

 「Tsunagu-」は今後、町内で生産される農産物とコラボレーションしたフレーバーティーなど、新製品の開発にも取り組んでいきたい考え。数年後をめどに、菓子業界や海外での需要が見込める抹茶の原料、碾茶(てんちゃ)の加工工場を地域に建てる構想も。若い発想を生かし、そのぎ茶の可能性を広げていく道を模索していく。

 来年2月にはオランダで開かれる日本のものづくりをテーマにした展示会に参加予定。5人それぞれがこだわりの茶を世界にアピールすると同時に、そのぎ茶を育む町の魅力も伝えてくるつもりだ。

長崎新聞社

最終更新:9月7日(水)9時8分

長崎新聞