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家族で読書体験共有「家読(うちどく)」10周年 伊万里市黒川町

佐賀新聞 9月7日(水)16時47分配信

「うちどく推進日本一」宣言

 伊万里市黒川町が家族で読書体験を共有する「家読(うちどく)」に取り組んで10年目を迎えたことを記念し3日、「家読の応援団長」として全国で活動するノンフィクション作家・柳田邦男さんの講演会が黒川公民館で開かれた。市は10周年を機に、市全域に運動を広げようと「日本一のうちどく推進のまち・いまり」を宣言した。

 家読は家族が同じ本を読むことで感想を語り合い、絆を深める運動。「いじめなし宣言」を行った伊万里市がその実践策として2007年6月、黒川町をモデル地区にスタートした。公民館を中心に学校や地域の読み聞かせグループなどで連絡会を結成し、地域一体となり集会やイベントを開いてきた。全国組織の「家読推進プロジェクト」事務局を黒川町が務めるなど、全国への普及にも貢献している。

 市内では黒川町のほかに波多津、松浦、大坪町などで取り組んでいるが、地域ごとに温度差があり、今後は市内全域に取り組む決意を込めて「宣言」した。子ども、大人、家族、学校、地域、図書館、市-それぞれの立場で“読書によるまちづくり”を実現することを誓った。

 柳田邦男さんは講演で、絵本は子どもの鋭い感性を養うほか、つらい経験を乗り越えたり、自己肯定の心を育む上でも重要なことを指摘。黒川町の取り組みについては「10年という取り組みで知の地域再生が芽を出している。それを大事に育ててほしい」と話した。講演会の前には地元の小学生を対象にワークショップを開催した。雲の写真をもとに想像した動物などの形を絵に描かせ、鋭い感性を引き出した。

最終更新:9月7日(水)16時47分

佐賀新聞