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NHK貧困女子高生問題 新たに浮き彫りになった「相対的貧困」という言葉

AbemaTIMES 9月7日(水)14時48分配信

8月にNHKで放送された子供の貧困に関するニュースが思わぬ波紋を広げている。その際実名で自分の貧困生活を語った女子高生に対する大変なバッシングがネット上で起きているのだ。

自身の貧困生活を語った女子高生は母子家庭に育ち収入が一定水準に満たない貧困状態だという。経済的な理由で進学を諦めざるを得ない、冷房がないため保冷剤を首に当てて暑さをしのぐ、パソコンが買えないため千円ほどのキーボードで打ち込みの練習をしているといった様子が放送された。

しかしネット上では「本棚にはたくさん物があるのを見るとキーボードでなく中古の格安パソコン買えないのか疑問に思った」「こんなに物で溢れた貧困があってもいいものなのか」などといった非難の声が多く上がった。さらに学校名や住所、家族構成などの個人情報がネット上に書き込まれ本人のものと思われるツイッターまで特定されたのだ。千円以上のランチを食べたことや、コンサートのチケットを買ったことなど日常生活までもが晒された。

そうした中、片山さつき参議院議員もツイッターで参戦。「チケットやグッズ、ランチ節約すれば中古のパソコンは十分買えるでしょうからあれっと思う方も当然いらっしゃるでしょう」と疑問を表明。また、「経済的理由で進学できないなら奨学金など各種政策で支援可能」と述べた。

片山議員の発言に対し反貧困ネットワークは「貧困問題への誤った認識を拡大し、貧困状態の未成年当事者を侮辱するものであると考え抗議します。」と抗議声明を発表した。反貧困ネットワークによると貧困には2種類あり、1つは絶対的貧困だ。絶対的貧困とは「1日1.25アメリカドル以下の生活をしている人」と定義されている。つまり、住むところ、着るものがないなど生命の危険があると言われる水準の貧困。これは先進国では解消されているというものだ。

もう1つは先進国で問題となっている、「相対的貧困」だ。経済的事情で進学できないなど平均的な暮らしを送ることができない貧困のことを言う。日本の相対的貧困は2012年厚生労働省の調査では子供の16.3%、つまり6人に1人が水準以下の暮らしを送っている相対的貧困状態にいると発表されている。

今回の女子高生のケースに基づいて「貧困」を論じるのは難しい。NHKもNHKは『貧困の典型例として取り上げたのではない』と説明している。

この番組がきっかけで浮き彫りになった「絶対的貧困」と「相対的貧困」両方の言葉の正確な理解が必要だろう。

最終更新:9月7日(水)16時59分

AbemaTIMES

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