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最終日だけで90件以上もの移籍が成立 移籍期間終盤に滑り込みで獲得した選手から見るクラブの思惑とは!?

theWORLD(ザ・ワールド) 9/7(水) 20:00配信

開幕から数試合、いまのクラブに必要な選手

8月31日、欧州では今夏も激しい動きを見せた移籍市場の幕が下りた。移籍市場を振り返って見ると、特に注目を集めた移籍はやはりマンチェスター・ユナイテッドへ移籍したフランス代表MFポール・ポグバであろう。歴代最高額となる1億500万ユーロでの古巣復帰が決まった。他にも、ドイツ代表DFマッツ・フンメルスとMFマリオ・ゲッツェが各々の古巣であるバイエルンとドルトムントへ復帰。セリエAのゴール記録を66年ぶりに更新したナポリのアルゼンチン代表FWゴンサロ・イグアインが、ライバルクラブのユヴェントスへ禁断の移籍をするなど、話題を呼んだ移籍はいくつもあった。

そんな中、毎年決まって移籍が最も盛んに行われる日がある。それはマーケットの最終日となる31日だ。今夏は最終日だけで90件以上もの移籍がクラブ間で成立した。各リーグ開幕後の補強だけあって、指揮官が公式戦数試合でチームの問題点を見極めた上で獲得を行った可能性がある。そんな移籍期間終盤に滑り込みで移籍した選手から、クラブの思惑をが見えてくる。

まずは、31日にブラジル代表DFダビド・ルイスの電撃復帰とレアル・マドリード出身のスペイン人DFマルコス・アロンソの2名を補強したチェルシー。開幕3連勝と波に乗る同クラブだが、第3節こそクリーンシートで終えたものの、プレシーズンから守備に不安を残す展開が続いた。“ウノゼロの美学”のもとで育った新指揮官アントニオ・コンテにとって2戦連続で2-1という結果は、納得のいかないのもだっただろう。守備の問題を早急に解決しなければならないと思ったのかもしれない。

次に、チェルシーよりも多い3名を最終日に獲得したトッテナム。今夏の移籍市場では、ミランの日本代表FW本田圭佑にも関心を寄せるなど、獲得の噂はたくさん報じられてきた。しかし、最終日までに獲得したのはわずか2選手と、補強をあまり行わなかった。それが裏目に出たのか、開幕から無敗をキープするものの、1勝2分けで思うようなスタートダッシュを切れていない。昨季リーグ2位の得点数を誇った攻撃陣は3戦で3得点と鳴りを潜め、最少失点の守備陣は開幕戦で開始早々に失点を許すなど、攻守の両方で結果を残せる人材の補強が不可欠であった。そこで、中盤からチームを支え、攻守に渡って活躍できるフランス代表MFムサ・シソコらを滑り込みで獲得した。

そして最後に、最終日ではないが、移籍期間の終盤に欧州王者と五輪金メダリストの2名の獲得を発表した日本代表DF長友佑都が所属するインテル。中国マネーを手に入れたことで積極的に補強を行った同クラブだが、投資した金額とは対照的にプレシーズンから結果が残せない日々を送っていた。すると、トッテナムとの親善試合で大敗したのを機に、指揮官のロベルト・マンチーニを解任。開幕直前にフランク・デ・ブールへ指揮官が交代するドタバタ劇を見せている。その影響もあり、開幕戦でキエーヴォに敗れて今季は黒星発進。コンディションが上がりきっていない選手も多く、即戦力となる選手が必要であった。そこでEURO2016を制覇したポルトガル代表の10番を背負うMFジョアン・マリオとリオ・オリンピックでブラジル代表初の金メダル獲得に貢献したFWガブリエル・バルボサというビッグネームを思い切って獲得。剛と柔を兼ね備えたドリブルを武器にサイドアタッカーもできるバルボサや運動量が豊富でパスも出せるジョアン・マリオは、オランダの伝統的な[4-3-3]のスタイルを好むデ・ブールにとって必要不可欠なピースだったのかもしれない。

各チームが補強を行った真意は当人たちしかわからないが、現状のチームにとって不可欠な選手であることだけは確かだ。はたして、彼らはチームの期待に応えることができるのだろうか。

http://www.theworldmagazine.jp/

最終更新:9/7(水) 20:00

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