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立体映像に手をかざし操作 沖縄の企業が技術確立、商用化

沖縄タイムス 9月7日(水)17時35分配信

 国建システム(那覇市、幸地長秀社長)は、センサーに手をかざして立体映像を自由に動かす技術を確立し、全国で初めて商用化している。物体をデータ化し、立体映像として映し出す「3Dホログラム」の技術と、指先の動きをセンサーで読み取る「リープモーション」の技術を独自のプログラムで組み合わせた。中城村護佐丸歴史資料図書館に導入。つぼや皿など村内で発掘された遺物を全角度から見ることができる。今後、他施設への応用、普及を進めたい考えだ。(政経部・長浜真吾)

 3Dホログラムは特定の物体を撮影・データ化、特殊なディスプレーに投影し、実物のように立体映像を映し出す技術。特殊な眼鏡などを装着しなくても、肉眼で見ることができる。

 3Dホログラムの立体映像はマウスなどの端末でも動かせるが、同社は新たな操作方法として、リープモーションの機能追加を考案。独自に制御プログラムを構築し、センサーに手をかざすと、指先の動きに応じて立体映像の角度が変化。正面や側面、底面などを見ることができる。

 全国初の商用化の事例として、5月末にオープンした同図書館に導入。現在、8種類の遺物データが登録されており、段階的に増やしたい考えだ。

 同社はこの新技術をはじめ、ICT(情報通信技術)化をプロデュースした。展示物に無線技術・ビーコンの発信機を設置、利用者がスマートフォンなどの端末を持って通ると、自動で地元中学生の音声ガイドが流れる。

 世界遺産の中城城跡、村保有の文化財や拝所などの画像、伝統芸能の動画、住民がナレーションを担当する昔話のアニメーションなどを収録した「地域情報システム」も整備し、親子連れで楽しめる内容になっている。

 プロジェクトのリーダーを務めた同社システム部の仲吉久美主任は「博物館をはじめ、今後、幅広い分野で応用できるよう機能を充実させたい」と話している。

最終更新:9月7日(水)17時35分

沖縄タイムス