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県債残高、初の1兆円超

紀伊民報 9月7日(水)17時1分配信

 和歌山県は2015年度決算(見込み)を発表した。県の借金に当たる県債の残高は前年度比で135億円増の1兆58億円になり、県政史上初めて1兆円を超えた。県民1人当たりでは、前年度比2万3千円増の101万2千円。県財政課は「行財政改革で残高を抑制し、将来負担を軽減するよう努力したい」としている。

 標準財政規模が似ている類似4県の平均1兆539億円よりは少ない。しかし、県債残高は過去10年をみると、06年度の7802億円から右肩上がりに増えている。

 増加分のほとんどは国が後で返済を肩代わりする「臨時財政対策債(臨財債)」。15年度の臨財債は3608億円で、06年度の1384億円から10年で2・6倍近くに増えた。

 それ以外の「通常債」の15年度残高は6450億円。この10年間は6300億~6500億円台で推移し、大きな増減はない。

 県財政課によると、人件費削減などで歳出を抑え、繰り上げ償還などで通常債の残高を増加しないように努めている。一方、臨財債は、国の仕組みの中で発生し、今後も増加が見込まれるという。

 15年度の県債発行額は臨財債を含めて799億円で、前年度から23億円増えた。公共事業などに使う国交付金の減少などが影響したという。

最終更新:9月7日(水)17時1分

紀伊民報