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羽咋に先端試験農場、会宝産業が来年度建設 IoT活用のハウス

北國新聞社 9月7日(水)3時3分配信

 中古車解体、部品輸出などを手掛ける会宝産業(金沢市)は来年度、羽咋市で先端的試験農場を建設する。ロボットやIoT(さまざまな機器をインターネットでつなぐ技術)を活用したビニールハウスでミニトマトなどを自然栽培し、二次製品の研究や加工、販売を進める方針で、市が誘致した。8日、市役所で進出に関する基本合意書の調印式が行われる。

 計画では、羽咋市中山の邑知の郷公園内で市が用意する土地に約650平方メートルのビニールハウス1棟を建設し、ミニトマトなどの自然栽培農産物の生産を開始する。その後、自然栽培農産物を活用した二次製品の研究開発に取り掛かり、3年後の製品化と販売を目指す。

 先端的試験農場で得た栽培技術と設備の実証結果をもとに、市内の就農者や市内への移住者が自然栽培に挑戦できる事業化モデルを確立し、広く普及を図る。初期投資は5千万円の予定で、雇用は5人の見通し。

 市は、商工業振興条例を適用して用地を確保するほか、「がんばる羽咋創生総合戦略」事業に位置付け、地方創生の先駆的な企業参入モデルとして、国の交付金などを活用して支援する。

 会宝産業は、自動車部品を海外80カ国に向けて輸出する一方、近年は農業分野に参入し、県内で農産品の生産にも取り組んでいる。

 羽咋市は、会宝産業に対し、来夏に市内でオープンする「道の駅のと千里浜」で農産物を販売しながら、農業者に所得を還元するプロジェクトへの協力を呼び掛けていた。今月1日、近藤典彦会長と山辺芳宣市長が合意に至った。

 市は、自然栽培や加工品の研究開発に企業が参入することで、「自然栽培聖地化プロジェクト」の基盤強化と安定につながるとみており、市内の農業者やJAと連携し、さらなる相乗効果を期待している。

北國新聞社

最終更新:9月7日(水)3時3分

北國新聞社