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トキ、年内一般公開 いしかわ動物園、佐渡以外で国内初

北國新聞社 9/7(水) 3:03配信

 いしかわ動物園(能美市)で飼育されている国の特別天然記念物トキが年内にも一般公開される。新潟県佐渡市で開催された環境省のトキ野生復帰検討会で、石川県が示した分散飼育実施計画が了承された。石川県と環境省、佐渡トキ保護センターが個体や数について最終的な調整を進めている。佐渡市以外でトキが公開されるのは国内で初めてとなる。

 いしかわ動物園では、2010年1月から分散飼育を始め、現在、生後4~15年の親鳥6羽(3ペア)、3年以内の子ども7羽の計13羽を育てている。公開されるトキは飼育環境への慣れや輸送に伴うリスクを考慮し、この中から選ばれる。

 いしかわ動物園の公開展示施設はケージ、管理棟、観覧通路、学習展示コーナーで構成する。六角形のケージ上空にはネットを設置し、湿地や草地、傾斜地がある広さ510平方メートルのケージ内をトキが自由に飛び回れる。

 ケージの周囲の通路には4カ所の観覧ポイントがあり、マジックミラーでトキから人間が見えないように工夫を凝らした。

 展示施設では現在、トキの公開に向けて、試験的に近縁種のクロトキ3羽、ホオアカトキ2羽を放し、問題がないかどうか確認している。給仕やケージ内の草刈り、大人数での観覧に対する近縁種の反応に今のところ支障はないという。

 佐渡市のトキふれあいプラザ以外での分散飼育は、鳥インフルエンザなど感染症による絶滅を防ぐ狙い。いしかわ動物園のほか、新潟県長岡市、島根県出雲市の分散飼育センター、東京の多摩動物公園の4カ所で行われている。

北國新聞社

最終更新:9/7(水) 3:03

北國新聞社