ここから本文です

「MFクラウド」の請求書・会計データから資金調達する新サービス--審査結果は最短即日

CNET Japan 9月7日(水)11時0分配信

 マネーフォワードは9月7日、資金調達サービス「MFクラウドファイナンス」における商品提供を11月より開始すると発表した。その第1弾として、GMOペイメントゲートウェイの子会社であるGMOイプシロンが提供する「請求書データと会計データ等を活用したレンディング」を取り扱う。

 このサービスは、請求書管理ソフト「MFクラウド請求書」および、クラウド型会計ソフト「MFクラウド会計」のデータを活用し、MFクラウドシリーズの利用者が、金融機関から資金を調達できるというもの。

 銀行などからの借り入れと異なり、MFクラウドのデータを審査に利用するため、追加の書類準備が不要となるほか、オンラインで申込みが完結する。また、審査結果は最短即日、融資実行は最短5営業日(2回目以降は最短2営業日)とスピーディーに実施され、融資に際しての担保、保証も不要だ。なお、GMOイプシロンに提供される請求書・会計データについては、事前にユーザーの同意を得た上で提供される。

 MFクラウドファイナンスでは、店舗や土地といった担保となる資産を持たないネットショップ事業者などを主要なターゲットとしているが、会計管理サービスを利用する地方の事業者も視野に入れているという。また、オンラインで申し込みが完結するため、銀行の営業マンとのやり取りも不要となる。両社では、既存の金融機関と棲み分ける形でサービスを提供するとしている。

 GMOイプシロンでは、2015年3月よりEC事業者向けに「GMOイプシロントランザクションレンディング」を提供。マネーフォワードでは、その実績と経験および、資本力などから、将来の売上見込みが把握できる請求データ、会計データなどを活用した新しい与信モデルを共同で開発。中小企業の資金調達を支援するレンディングサービスの提供を決定した。

 マネーフォワード代表取締役社長CEOの辻庸介氏は、「我々も起業したときに、融資を受けるのが大変だった。銀行の場合、営業担当者の訪問コストに見合わない企業は融資を受けるのが難しく、融資までのタイムラグも発生してしまう」と、既存の融資の問題点を説明。また、「まずは今回のサービスをきっちり取り組む」とした上で、マネーフォワードが持つ複数のサービスが持つデータをもとに、新しいサービスにも取り組んでいくとしている。

 GMOペイメントゲートウェイ取締役副社長の村松竜氏は、「欧米では、3~4年前からインボイスファイナンスが立ち上がっており、弊社が直接サービスを提供できていないユーザーにもレンディングサービスを提供したいという思いがあった」と述べている。

 村松氏は、GMOベンチャーパートナーズの代表も務めており、以前からマネーフォワードとは連携を強めている。「決済以外のデータを持つ企業との連携が必要だった。マネーフォワードは、会計・請求書の管理サービスともに伸びており、我々が培ったレンディングテクノロジーを提供することで、非常に面白い展開がはかれると考えた」としている。

 なお、今回のサービス提供までに1年半もの時間を費やしている。村松氏は、「お互いにまったく新しい事業であり、ターゲットとなるユーザーが本当に存在するのか、実際にどの規模のビジネスになるのかなど、仮説の検証に時間がかかった」と理由を述べている。

 また、請求書データを使う強みとして、「誰に対していくら支払ったかなど、お金の流れをリアルタイムに把握できる。毎週、毎月など定期的に請求していれば安定した取引を実施しているのが分かる」と述べており、これに会計データを組み合わせることで「(企業を)CTスキャンのように輪切りで見ることができる」としている。

最終更新:9月7日(水)12時34分

CNET Japan