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世界初の顔移植受けた仏女性が死亡、手術から11年

BBC News 9月7日(水)10時46分配信

2005年に世界初の顔移植手術を受けたフランス人女性、イサベル・ディノワールさんが今年4月、北部アミアンの病院でがんのため死亡していたことが明らかになった。49歳だった。病院が発表した。発表が遅れたのは、家族のプライバシー尊重のためという。ディノワールさんはペットの犬にかまれて顔の一部を失い、鼻と口の移植手術を受けた。

パリで取材するBBCのヒュー・スコフィールド記者によると、ディノワールさんは移植手術後も大量の免疫抑制剤の投与を受け続けたため、体調を崩していたという。

仏紙フィガロは、移植に対する拒絶反応が続き、強い免疫抑制治療がきっかけで、がんが2度発生したと書いている。

ディノワールさんは以前、BBCの取材に対して、睡眠剤を大量に飲んで死のうとしたとき、飼い犬のラブラドールに顔をかまれたと話していた。血だまりの中で気づいた時は隣に犬がいたという。意識不明となった飼い主を必死に起こそうとした犬が、ディノワールさんの顔をしきりに噛みまくったとみられている。

口や鼻やあごへの損傷があまりに甚大だったため、治療に当たった医師団は通常の形成手術ではなく、画期的な顔移植手術を提案した。

ディノワールさんは手術結果には満足していたが、マスコミや周囲の人たちから注目され、動揺していた。

近年では米国、スペイン、トルコ、中国、ポーランドなどでも、顔移植手術が行われている。

(英語記事 First face transplant patient Isabelle Dinoire dies in France)

(c) BBC News

最終更新:9月7日(水)10時46分

BBC News