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御殿場アウトレット増設計画 300店舗、国内最大に

@S[アットエス] by 静岡新聞 9月8日(木)6時34分配信

 御殿場市深沢の御殿場プレミアム・アウトレット(P・O)を運営する三菱地所・サイモン(東京都千代田区)と小田急電鉄(同新宿区)は7日、都内で記者会見を開き、御殿場P・Oを大幅に増設し、敷地内にホテルや日帰り温泉施設を建設する共同事業計画を発表した。店舗面積約6万平方メートル、店舗数約300の国内最大のアウトレットモールになる。

 今回の増設では、店舗面積を約1万6千平方メートル拡張し、店舗数も約100増やす。立体駐車場も現状の約1・3倍の約6800台分を確保する。完成は2020年春を予定している。

 ホテルと日帰り温泉施設は小田急電鉄が19年冬の開業を目指す。ホテルは地下1階、地上8階建て。約180の客室を備え、富士山を一望できるという。日帰り温泉施設は地上2階建て。大浴場のほか、20室の貸し切り個室露天風呂、リラクセーション施設、レストランなどを備える。ホテル開業に先立ち、小田急電鉄は新宿―御殿場P・O間を結ぶ高速バス路線を今年11月1日から運行し、首都圏からの利便性向上を図る。

 会見で三菱地所・サイモンの山中拓郎社長は「小田急電鉄の交通インフラと観光ハブ都市を目指す御殿場市の協力を得て、非日常の優雅な時間を過ごせる一大広域観光リゾートを築きたい」と述べた。小田急電鉄の山木利満社長も「御殿場と箱根を一体にした世界に誇れるショッピングリゾートに進化させたい」と語った。

 御殿場P・Oは世界87カ所にある「プレミアム・アウトレット」の国内第1号として2000年に開業し、段階的に増設を重ね、事業を拡大してきた。15年度のテナント売り上げは約891億円、レジ客数は約1065万人を誇る。



 ■開発許可緩和が奏功 地元経済界「誘客につなげたい」

 御殿場市深沢の御殿場プレミアム・アウトレット(P・O)の増設計画は、同市が県内の他市町に先駆けて実施した観光資源周辺の開発許可基準の大幅緩和により可能になった。今回の増設は同基準に基づき開発する県内初のケース。若林洋平市長は「規制緩和は景観条例とセットになっている。富士山の景観を守りながら観光ハブ都市の役割を果たしていきたい」と話した。

 一方で、同市では年間1千万人を超える御殿場P・Oの来場者が周辺の観光施設や飲食店などの誘客につながっていない課題がある。市商工会の杉山芳三会長は「東名高速道足柄スマートインターチェンジが開通し、アクセスが向上すると御殿場に立ち寄らずに首都圏に帰る人が増えてしまう可能性がある」と指摘し、「地元の物産を発信する集客施設を造るなどして来場者を呼び込みたい。御殿場P・Oの発展をチャンスと捉え、地域経済の成長に結びつけたい」と語った。

静岡新聞社

最終更新:9月8日(木)8時17分

@S[アットエス] by 静岡新聞