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シラス漁ため息 台風次々に襲来、イベントも中止 静岡

@S[アットエス] by 静岡新聞 9月8日(木)8時3分配信

 8月中旬から相次いで発生している台風の影響が、静岡県内のシラス漁を直撃し始めている。高波で出漁できない日が続いているためで、富士市では7日、イベント用のシラスを確保できないとして、25日に開催予定だった「田子の浦漁協しらす祭」(同実行委主催)の中止を決めた。祭りは記録的な不漁だった昨年も中止していて2年連続。関係者は「今年こそはと期待していたのに…」と落胆の色を隠さない。

 「肝心のシラスが提供できそうにない。昨年の苦い思いを繰り返したくなかったが、断腸の思いで決断せざるを得なかった」と田子の浦漁協の志村正人組合長は頭を抱える。祭りは市特産のシラスをPRする一大イベント。全国から1万人以上が訪れ、新鮮な生シラスを楽しみにしている観光客も多い。

 だが、今回の“決定打”になったのは、8日未明にも県内に上陸する恐れがある台風13号。お盆以降から続く天候不順が今後もしばらくは回復しそうになく、決断を余儀なくされたという。

 静岡県水産技術研究所(焼津市)も気をもむ。県内のシラス漁はこれまで堅調に推移していて、県内主要6港(新居、舞阪、福田、御前崎、吉田、用宗)の8月1~20日の水揚げ高は169トン。黒潮の流れが日本沿岸から離れたのが原因とされ、記録的な不漁に見舞われた昨年同期(69トン)に比べれば約2・5倍に増えていた。ただ、同月下旬からは相次ぐ台風の影響で出漁できない日がほとんど。同研究所職員は「近海でのシラスの成育状況自体は悪くない。9月中旬以降の天候回復に期待したい」と語る。

静岡新聞社

最終更新:9月8日(木)8時3分

@S[アットエス] by 静岡新聞