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米経済の拡大控えめ、賃金圧力は高技能職に限定=地区連銀報告

ロイター 9月8日(木)3時18分配信

[ワシントン 7日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)は7日、地区連銀経済報告(ベージュブック)を公表し、7月から8月にかけての米経済は控えめな拡大が続いたとした。賃金圧力が高技能職以外に広がる兆しはほとんど見当たらないとの認識を示した。

全米12地区連銀の大半が、賃金圧力は「相当に緩やか」な状態のままだったとし、向こう数カ月にわたって同じような状況が続くと見込んでいる。

FRBは利上げを進めようとしているが、賃金上昇圧力の弱さがそれを妨げている。労働市場は完全雇用に近づいているものの、広範にわたる賃金の上昇、そしてそれに伴う物価上昇はいまだに確認されていない。

7日に発表された7月の米求人労働移動調査(JOLTS)によると、求人件数は統計開始以降で最も多かった。ただ、採用はそれに追いついておらず、企業が求人内容に見合った適切な人材をうまく見つけられずに苦労していることを示唆する。ベージュブックはJOLTSの指標と一致する内容だ。

米国や海外の経済鈍化を受けて、FRBは金利を据え置いてきたが、ここ数週間は年内の利上げへの期待を再び高めようとしている。

ベージュブックによると、多くの地区が高技能職では賃金上昇圧力が高まったとし、「特にテクノロジー専門家やエンジニア、一部の建設労働者」の空きを埋めることの困難さを報告した。

ただ、報告内容は地区によってまちまちだった。ボストン連銀の調査先は求人件数が「非常に多い」としたが、フィラデルフィア連銀はパート職員や週間の労働時間は増えたものの、正社員の採用は減ったとした。

物価上昇は、総じてわずかなままだった。個人消費はほとんどの地区であまり変わらなかった。

物価上昇率はFRBが目標とする2%を4年以上も下回り続けている。FRB当局者は安定的な物価上昇圧力がみられるまでは利上げを再開することに後ろ向きだ。

FRBは昨年12月、9年半ぶりに金利をゼロ近辺から引き上げた。今後の利上げは歴史的にみてゆっくりとしたペースとなるとしている。

トレーダーらはFRBが追加利上げを少なくとも12月まで待つとみている。

今回の経済報告はサンフランシスコ連銀が8月29日までに入手した情報に基づいてまとめた。

次の米連邦公開市場委員会(FOMC)は9月20-21日に開かれる。

*本文第1段落の脱字を補いました。

最終更新:9月8日(木)6時41分

ロイター

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