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県道封鎖 生活に支障 着陸帯工事 地元男性「以前に戻して」

琉球新報 9月8日(木)11時27分配信

 【国頭】国頭村と東村に広がる米軍北部訓練場の新たなヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設を巡り、県道70号の封鎖が連日続いている。地元住民らは仕事や病院に行くため、従来の生活道路が通れず負担を強いられている。


 「なぜ自分たちが我慢しないといけないのか」。ヘリパッド建設予定地の国頭村安波で働く男性(25)は、あきれた様子で言った。名護市辺野古から毎朝県道70号を利用して職場に通っていた。ヘリパッド建設が始まった7月下旬から交通規制が始まり、西海岸に迂回(うかい)して出勤している。出勤時間も早まり、遠回りする分ガソリン代もかかる。「少数意見をつぶさないでほしい。工事を進めるため多少の迷惑は仕方ないというのは、おかしいのではないか」と憤る。

 県道70号は、ヘリパッド工事のため毎朝砂利を積んだ工事車両が約10台通る。工事車両の護衛のため警察車両も加わり、約20~30台連なる時がある。工事車両の搬入を止めようと、工事に反対する市民は県道上に車両を止めたり低速運行したりして抗議活動を展開している。市民たちを排除するため機動隊が動員され、県道が封鎖される状態が連日続く。

 安波で働く男性は7月末、県道を封鎖していた機動隊に尋ねると「いつ通れるか分からない」と返された。その場で待機したが、20~30分たっても規制は解除されなかった。40分かけて来た道を戻り、西海岸に出て国道58号を北上した。仕事場に着いたのは通常の2時間半遅れだった。

 抗議行動が展開している間の県道70号は、一般車両は通れず工事車両と警察車両のみが通れる。「長い車列だからその分(封鎖が解除されるまで)時間がかかっている。時間をずらして分散して搬入するとかできないのか」

 怒りの矛先は反対運動でも警察でもない。「現状を何とかしてほしい。工事が始まる前の状態に戻してほしい」。男性はため息をついた。(阪口彩子)

琉球新報社

最終更新:9月8日(木)11時27分

琉球新報