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低速モード時の体感速度が向上! OCN モバイル ONEのバースト転送を試す‼

アスキー 9月8日(木)12時0分配信

9月6日、OCN モバイル ONEでバースト転送が有効になった。低速通信時でも一時的に高速通信を行なって体感速度を上げる機能であるが、早速試してみた

 格安SIMの中でも大手であり、「NTT」の冠が付く会社のサービスである「OCN モバイル ONE」。新たな格安SIMが続々登場するなかでも、独自の存在感がある。
 
 そんなOCN モバイル ONEが「バースト転送機能」を開始したので、いち早く試してみた。
 
一時的に高速通信を可能にするバースト転送
 バースト転送とは何かといえば、高速通信容量オーバーになったり、高速通信モードをオフ(200kbpsになる)にした際、通信のはじめだけ一瞬高速な時間が設けられること。
 
 たとえばウェブブラウザーで閲覧中、クリックした直後だけデータを高速で流してくれることにより、低速モードながら快適な通信ができる仕組みのことだ。
 
 高速通信容量が十分残っており、毎月の通信量に対して余裕の使い方をしている人にはまったく関係のない話であり、低速モードながら快適といっても使い方によっては高速モードの快適さには遠く及ばないこともある。バースト転送機能の効果は実は限定的だ。
 
 以前からバースト転送機能を搭載している「IIJmio」とそのシステムを使った格安SIMで、利用している人にとっては、機能の有効さについて議論が分かれているところ。
 
OCN モバイル ONEのプランに実は有効
 しかしバースト転送機能は、OCN モバイル ONEにこそ欲しかった機能と考える。その理由として月間ではなく、日ごとに高速通信容量の上限のあるプランがあるのがOCN モバイル ONEで、便利な一面があるからだ。
 
 日ごとに上限のあるプランであれば、上限の単位が小さくなり、オーバーする日も何日か出てくる可能性がある。しかし、ある日は上限に達してしまっても翌日は解除される。
 
 一方、月単位であれば、上限に達するまでには時間がかかるが、使いきってしまった場合は翌月までずっと辛抱するか、割高な容量追加オプションを購入するしかない事態になってしまう。
 
 そして、1ヵ月で見た場合、トータルの高速通信容量は、日ごとに上限のあるプランが多めになる。たとえば月間900円(税別)のプランは、OCN モバイル ONEでは毎日110MBで月間約3.3GB。他社は900円前後のプランはおよそ月間3GBが相場だとすると若干だが多い。
 
 毎日一定の量を使うようなスマートフォン利用者にはトータルで量が多くなり、月末の恐怖も少なく、便利に使えるプランなのである。
 
 そして今回、高速通信容量を使いきって低速になってしまった際でも、バースト転送機能により、不便さが少しやわらぐというメリットがでてきた。
 
 しかも、容量上限に達するのはだいたい夜だと仮定すれば、混雑で伝送速度が遅くなる夜間帯は、高速モードと低速モードの差も小さいからだ。
 
バースト転送機能の提供前後で比較
 9月6日から機能開始という知らせをOCN モバイル ONEのアプリから通知を受けて、その前日となる9月5日の夜に低速モード、OCN モバイル ONEで言う「ターボOFF」にして速度を確認してみた。
 
 下りの速度は0.25Mbpsと出ているが、その下のグラフを見るとある程度平準化していることがわかる。
 
 ところが9月6日の提供開始後は、いきなり5Mbpsを超えるような速度で立ち上がり、すっと速度が下がり、後は200kbpsが続くというように変化している。
 
 実際にスマートフォン向けページのウェブサイト閲覧をしてみると、クリックしてすぐにデータが流れてくるようなページでは、HTMLのデータと一部画像を最初の一瞬で読み込んでしまうようで、だいたいページが表示された後、ゆっくりと残りの画像の転送が進むという印象だ。
 
 高速通信モードには到底及ばないし、画像が出てくるも少し遅い感じがするが、それでもデータ容量が小さめのスマートフォン向けページの閲覧ならば普通に利用できそうだ。
 
 これが混雑する夜間帯。特に21時前後であれば、低速モードと高速モードの体感上の差はさらに縮まった印象を受ける。
 
 日ごとの容量のプランを契約していて、上限を超えて速度制限を受けるのが夜から深夜の0時までということを考慮すれば、まさにピッタリだ。
 
データ通信量上限に達した場合のガマンを少なくできる
 OCN モバイル ONEは、加入月が無料なことと、初期費用を含んだ加入パッケージが非常に安売りされていたり、店によっては端末購入時に加入パッケージ分がほぼ無料で提供される例もあり、加入のハードルは低い。
 
 月間のデータ通信量を抑えたいが、上限に達した場合の辛抱も少ないほうがいい、という人にはOCN モバイル ONEはオススメ度が増したと言えよう。
 
 ただし、OCN モバイル ONEを契約する上で、少し不安なのが回線速度だ。どちらかというと速度測定アプリの結果では、速いとは言えない数値を出すことの多いのだが、提供事業者のNTTコミュニケーションズは、9月5日から選考販売もはじまった「LINEモバイル」に回線提供する。
 
 会員数を多く集めることが予想されるLINEモバイルに回線を提供することで、どのような影響が起こるかは未知数だが、もともと会員数の多いOCN モバイル ONEであり、通信事業者としては非常に大きな会社ということを考えればそれほど影響はないと思われる。
 
 
文● 正田拓也

最終更新:9月26日(月)13時16分

アスキー