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LINE格安スマホ 最安値「月額500円」は本当にお得か?

日刊ゲンダイDIGITAL 9月8日(木)9時26分配信

 今年7月に上場したばかりのLINEが、格安スマホ事業に本格参入する。来月からスタートするが、注目されているのはその料金。最安値のプランは月額500円と破格なのだが、本当にお得なのか?

 その「LINEモバイル」は、LINEはもちろんのこと、月額1100円からフェイスブックやツイッターなどの使い放題プランも用意している。端末価格も最安値で1万円代とお手軽だ。

「NTTドコモの回線を借りて運営しますが、ドコモからの“仕入れ値”に対し、利用料金の設定はギリギリ。大手キャリアーの3分の1以下で、利益はほとんどなさそうです。収益を上げたいというより、LINEユーザーの新規開拓を狙っているのでしょう」(大手キャリアー関係者)

■スマホ評論家の見方は?

 内閣府の調査では、スマホ所有者世帯の割合は67.4%(今年3月時点)。開拓の余地はありそうだが、問題は利用者が得をするのか、だ。スマホ評論家の新田ヒカル氏の見方はこうだ。

「LINEモバイルの500円プランは、データ容量が1ギガバイトと少ない。音楽を聴いたり動画を見るとなると、容量を追加しなければなりません。そうなると料金も2000~3000円ぐらいになり、ほかの格安スマホとほとんど差がなくなる。得をするのは、LINEだけを使う人や通話をあまりしない人などに限られるでしょう」

 通話はガラケー、LINEだけやってみたいというユーザーは考えてみてもよさそうだ。

「すでに月額490円など、LINEモバイルより安い格安スマホも存在しています。LINEの参入が市場に大きく響くとは考えにくく、これ以上の値引き合戦になるとも思えません。今後は料金より、たとえばLINEスタンプが安く手に入るなどの付加価値で選ぶ時代になるでしょう」(新田ヒカル氏)

 格安スマホの契約数は3月末時点で約540万件と、この3年で7倍増。2年後の18年にはその倍になるともいわれている。「そろそろ大手キャリアーから変更を」と考えているのなら、よく見極めた方がいい。

最終更新:9月8日(木)9時26分

日刊ゲンダイDIGITAL