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サラリーマンがSNSを生かすコツは「自ら汗をかく」こと

日刊ゲンダイDIGITAL 9月8日(木)9時26分配信

「ブログという手段で陰に隠れているそんな自分とお別れしようと決めました」

 乳がんで闘病中の小林麻央(34)が、ブログを再開して話題だ。がんと診断されたときの後悔の念、子供たちへの思い、姉への感謝などをつづっていて、世間の関心は高い。当事者が自らの言葉で心境を明かしているのだから当然で、改めてブログというソーシャルメディアの発信力を知らしめた格好である。

 最近はフェイスブック、インスタグラム、ツイッターといったSNSやブログをやっているサラリーマンも多い。総務省の情報通信白書(2015年版)によると、30~40代の4割弱がフェイスブックを利用しているという。

 ただ、その内容といえば、休日に家族とどこに出かけたとか、どの店でランチを食べたとか、ほとんどの人にとってどうでもいいような情報ばかり。芸能人や有名人ならいざ知らず、普通のサラリーマンの普通の日々を知りたいという人は、まずいないだろう。だからといって時事ネタへの意見を書いてみたところで、「おまえに言われたくない」と一蹴されてしまうのがオチだ。

■現実世界でつながることが大切

 ビジネスに役立つと信じてやみくもに“お友達”や“フォロワー”を増やしても、内容が乏しければ読まれない。それなのに更新だけは頻繁に行われたら「うっとうしいヤツ」と思われて、かえってマイナスだ。いったいサラリーマンは、どう使えばプラスになるか。

 ITジャーナリストの井上トシユキ氏は、「自ら汗をかくのがポイント」とアドバイスする。

「一般の人でアクセスが多いのは、イベントを主催する人のSNSやブログです。実際に4年ぐらい前から週イチで異業種交流会を開催している知り合いがいるのですが、この人は場所や時間などの告知にブログやSNSを活用して成功、ちょっとした有名人になっています。毎週欠かさずに会を開くのは骨が折れるでしょうが、集まった人の紹介で新しい人も増え、そうした人脈によってめったに食べられないような食べ物や酒も調達できるようになり、会そのものもどんどん盛り上がっている。もちろんブログやSNSには事後の報告もアップしています。ブログやSNSでせっせと日記を書いても、それだけではプラス効果を生みにくい。重要なのは、現実世界でつながることであり、そこで苦労することが必要なのです」

 釣りが趣味の人だったら、船を借りてイベントを開く際にブログやSNSを使えばいい。ゴルフ、温泉、ドライブなど、ネタはいろいろあるだろう。

「社内で株を上げる方法もあります。大きな組織は、横とのつながりが薄いもの。他部署の社員は名前と顔が一致しないのも当たり前だったりします。それでSNSやブログを使って、社内横断の会合を主催してみるのです。これが好評で定例化できるようになれば顔が売れるし、ディープな社内情報にも通じるようになれるかもしれません」

 机に座って画面と向き合っていても、な~んにも生まれないのだ。

最終更新:9月8日(木)9時26分

日刊ゲンダイDIGITAL