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4年で相談数11倍 激増する通販「お試し購入」トラブル

日刊ゲンダイDIGITAL 9月8日(木)9時26分配信

「通常価格5000円の商品が、1回目ナント無料!送料500円のみで購入できます――」

 ネットで健康食品のこんな広告を見て、「安いっ。1回だけ使ってみるか」と思ったFさん(64)は、即決で購入を申し込んだ。ところが、1カ月後に2回目の商品が届いた。

「あわてて電話したら、“定期購入が条件と記載してある”と、はねつけられました。しかも“途中でやめるなら1回目の通常価格と送料、2回目の通常価格と送料を支払って”と。私は1回だけの《お試し購入》のつもりだったんですが、《定期購入》契約だったんです。納得できません」(Fさん)

 この手の“お試し購入”トラブルが激増している。国民生活センターによると年度別相談件数は――、

2011年……520件
2012年……830件
2013年…1471件
2014年…1785件
2015年…5620件

 といった具合。昨年度、突然、件数がハネ上がり、4年前の10倍を超えた。今年度も4月以降、9月5日現在で5244件に上る。早くも昨年度総数に迫る勢いだ。

「手口がパターン化したこと、数社レベルではなく100社近い複数の業者でトラブルが発生したことなどが急増の背景と考えられます」(国民生活センター担当者)

 Fさんの事例のほか、「自主的に停止手続きをしないと自動的に定期購入に切り替わると言われた」「解約を申し込んだが、定期購入だと拒否された」「解約したいけど電話がつながらない」などの相談が相次ぐ。

 ジャンル別では、ダイエットや筋肉増強関連の健康食品が8割と最多。化粧品、飲料が続く。

「当然ですが、“解約できるかできないか”や“できるのならどんな方法か”を確認した上で契約することがトラブル回避の最善手です」(前出の担当者)

 注文時の画面をスクリーンショットで残しておくと、解約時の対抗手段になる可能性もあるとか。万一、トラブルに巻き込まれたら、迷わず消費生活センター(局番なしの188=いやや)に相談しよう。

最終更新:9月8日(木)9時26分

日刊ゲンダイDIGITAL