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「10年後の手紙」発送 飯舘村制60周年記念し25日

福島民報 9/8(木) 11:10配信

 飯舘村民が平成18年に家族や友人宛てにしたためた「10年後の手紙」が、25日の村制施行60周年記念式典に合わせて発送される。10年前に書かれた手紙は、東京電力福島第一原発事故で避難生活を送る村民の心に、どんな思いを届けるのか。7日、村役場で村職員が切手を貼るなど準備作業に臨んだ。
 村は10年前、立村50周年記念事業として、身近な人の大切さを見つめ直してもらおうと「Dear(親愛なる)大切な人~10年後のあなたへ~」と銘打った手紙セットと記念切手を販売した。
 村民が家族への感謝などを手紙に込めた。大人になった自分へのメッセージを寄せた小中学生もいた。特設ポストに投函(とうかん)された1840通を村が保管してきた。
 村は東京電力福島第一原発事故で全村避難を余儀なくされ、手紙の多くは村民の避難先に転送される。7日は村職員が10年前と比べ消費増税で2円上がった分の切手と、宛先に届かなかった時のため村役場の住所を書いたシールを貼った。
 25日の発送式は村交流センター「ふれ愛館」で行われ、村から郵便局に手紙が託される。村は来年3月末に一部を除く避難指示解除を控えており、菅野典雄村長は「災害があったからこそ、手紙の内容に重みを感じる。一人でも多くの人に届けたい」と話す。
 村は新たな「10年後の手紙」の募集も予定している。

福島民報社

最終更新:9/8(木) 11:13

福島民報