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<WBC世界バンタム級V11戦>山中“長谷川のため”速攻KO誓う

東スポWeb 9月8日(木)16時34分配信

 WBC世界バンタム級王者の山中慎介(33=帝拳)が7日、V11戦(16日、エディオンアリーナ大阪)に向けた練習を公開した。挑戦者は1年前の対戦で大苦戦の判定勝ちを収めた同級1位の難敵アンセルモ・モレノ(31=パナマ)。今度こそ必殺の「神の左」で仕留めることに期待がかかるが、もう一つ、KO勝ちを宿命づけられた理由がある。

「今日はよく蹴れてた。これが、調子がいい時のバロメーターです」。2ラウンドのスパーリングを終えて大粒の汗をしたたらせながら山中が、満足そうな表情で話した。

 蹴る、とは「神の左」を打ち込む際の左足の蹴り込みのこと。これがしっかりできていれば、パンチの破壊力が増すことになり、KOの可能性は高くなる。

 昨年9月のV9戦でモレノと対戦した際は、8回終了時の公開採点で「0―1」と大苦戦を強いられた。終盤の猛攻で逆転勝ちしたものの、これを繰り返さず、さらに確実に仕留めるため「左の精度を上げてきました」(山中)という。

 一方、モレノは「敵地ではもっとアグレッシブにいかないとダメだということがわかった」と今回は積極的に前に出てくることをにおわせている。これに山中は「そうなれば(KOの)チャンスは、ありますね」と歓迎の様子だが、今回は倒したい、いや倒さねばならない理由がある。

 16日の大阪決戦は、元2階級制覇王者の長谷川穂積(35=真正)がWBC世界スーパーバンタム級王者のウーゴ・ルイス(29=メキシコ)に挑む試合とのダブル世界戦。ところが、地上波(日本テレビ系列)でのテレビ放送は山中のゴングに合わせた1時間枠のみ。長谷川の3階級制覇がかかった試合がオンエアされるかは、山中の試合がどれだけ早く終わるか次第なのだ。

 2人は今回の試合に向け沖縄で合同合宿。かつて山中の保持するWBCバンタム級王座を10回防衛した長谷川は、現王者に対して「自分の記録を塗り替えて」と激励した。山中は「うれしい半面、あまりプレッシャーかけないでくださいとも思いましたけど、何代か前の同じWBCバンタム級の王者ですし、一緒に勝てたらいいなと思います」と、記録の塗り替えと長谷川の3階級制覇の同時達成に意欲を見せる。

 1年前のモレノ戦、今年3月のV10戦とここ2試合は続けて判定勝利で終わっている。ただ、辰吉ジュニア(次男・寿以輝)のデビュー戦が前座だった昨年4月のV8戦でもテレビ中継が今回と全く同じシチュエーションになったが、この際は7回で見事なKO勝ち。自身の試合中継を約30分ほどで終了させたおかげで、辰吉ジュニアの試合は無事に地上波でオンエアされた。

 まして今回は偉大な先輩王者との“約束”がかかっている。何が何でも早い回にKO勝ちして、長谷川の3階級制覇を地上波放送に乗せなければならない状況なのだ。「神の左」にかかる期待は、いつになく大きい。

最終更新:9月8日(木)18時24分

東スポWeb

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