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【巨人】田口、桑田以来27年ぶり21歳シーズン2ケタ勝利も「ここで浮かれるようではダメ」

スポーツ報知 9月8日(木)6時5分配信

◆阪神2―3巨人(7日・甲子園)

 巨人・田口が阪神を7回6安打1失点に抑え、初めて10勝の大台に到達した。21歳シーズンでの2ケタ勝利は、球団では1989年の桑田真澄(17勝)以来、27年ぶりの快挙となった。打線は阿部が初回に先制二塁打、3回に適時打を放つなど12年ぶりの5安打。8回のピンチでは中堅・長野の超美技も飛び出した。広島が中日に勝ち、マジック2で25年ぶりのリーグ優勝に王手をかけたが、巨人は最後まで意地を見せるだけだ。

 浮かれる様子は見せなかった。初の10勝。うれしくないはずがない。それでも田口は、ヒーローインタビューで謙虚な言葉を並べた。「自分のことよりチームの勝ちにつながったことがうれしいです」。球団では桑田真澄以来、27年ぶりの21歳以下のシーズン2ケタ勝利。快挙を快挙と思わせない振る舞いに、無限の可能性が詰まっていた。

 試合前は不安でいっぱいだった。「ブルペンでは今年一番悪いくらい、バラバラだった。気持ちは開き直るようにした」。6回まで毎回走者を背負うも、味方の好守もあり失点は5回だけ。「誠司さんのサイン通りにと思って、粘り強く投げられた」。同期入団で兄のように慕う小林誠のリードを信じて腕を振った。

 高卒3年目。モットーは若々しくだ。8月10日のDeNA戦(東京D)。完封ペースの中、7回2死から中前安打を放った。長野の2ランで生還したが、8回に2失点して降板。打たずに投球に集中するべきでは―。そんな声も耳に入ったが、ぶれなかった。

 「確かに打たない選択肢もあったと思う。でも、それは僕のスタイルじゃない。のうのうと、簡単に1つのアウトをあげることはできない。9人目の野手として目の前のプレーを必死に。あれでへばって完封できなくても悔いはない。最終的にチームが勝てばいい」

 この日も、2回2死一塁でバットを短く持ってファウルで粘った。三振でも執念を見せ、マウンドではガッツポーズが出た。「まだ投げさせてもらっている立場」と控えめだが、野球少年のように投打で全力だ。

 普段の練習も絶対に手を抜かない。通常、疲労回復に努める登板翌日もボールを使った強化メニューで、倒れ込むほどに下半身を鍛えてきた。夏場の7月以降に7勝。シーズン規定投球回をクリアし、防御率はリーグ3位の2・39だ。エースの菅野も「取り組みも一生懸命ですし、誰もが認める頑張り」と言うほど成長した。

 グラウンド外では、サッカー好きの好青年だ。ブラジル代表・ネイマールの大ファンで、スマホのカバーを、所属するバルセロナ(スペイン)のユニホームがデザインされたものにしたほどだ。金メダルを獲得したリオ五輪での活躍に胸を打たれ「僕も東京五輪に選ばれるような選手になって一緒に写真を撮りたい」と高い目標もできた。

 阪神戦5勝目の虎キラーに由伸監督は「10勝まできた。自信にしてもらえれば」とたたえた。「ここで浮かれるようではダメ」と田口。さらなる飛躍へ自信が過信になる心配はなさそうだ。(片岡優帆)

最終更新:9月9日(金)19時54分

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