ここから本文です

M2の広島・石井琢コーチが明かす「優勝その後」

東スポWeb 9月8日(木)16時42分配信

【赤坂英一「赤ペン!!」特別編】広島が7日の中日戦(マツダ)に5―0と快勝。マジックを「2」とし、いよいよ25年ぶりの優勝に王手をかけた。歓喜の瞬間はすぐそこまで迫ってきたが、現場を預かる緒方孝市監督(47)以下の首脳陣は、しっかりと先を見据えている。石井琢朗打撃コーチ(46)が、本紙好評連載「赤ペン!」でおなじみの赤坂英一氏に“V決定後の青写真”の一端を明かした。

 広島の四半世紀ぶりの優勝にも、首脳陣としては、そうそう喜んでばかりもいられない。次はCSのファイナルステージ、その次は日本シリーズ。まだまだ、手綱を緩めるわけにはいかないのだ。

 まず喫緊の課題は10月12日に開幕するCSファイナル。そこまでの約1か月間、いったん集中力と緊張感の途切れたナインの調子を、いかにして再びピークに上げていくか、である。

 特に“逆転の赤ヘル打線”を作り上げた石井コーチにとっては思案のしどころ。「1か月も間が空いたら、どうしてもいったん調子が落ちるのは仕方ない」ため、今から知恵を絞っている。

 主力選手の調整としては、10月に宮崎で行われるフェニックス・リーグ数試合に出場させる予定。が、「それ以上に重要なのは、選手の気持ちをどのように持っていくか」だと石井コーチは言う。

「われわれにとってCSとは日本シリーズと一緒です。CSに勝てば日本一だと思って、とにかくそこまでは必死に、がむしゃらに頑張るようにと言って聞かせたい。最終目標が日本シリーズだと思わせると、みんな勝たなきゃいかん、負けちゃいかんと、つい意識過剰になってしまうでしょ。それより、CSさえ勝てばいい、日本シリーズはオマケみたいなもんだ、CSまで勝ったご褒美だと思って野球を楽しめばいい。その方が、本来の力を発揮できるんじゃないかと思うんですよ」

 1998年に横浜(現DeNA)で38年ぶりに優勝した石井コーチの現役時代は、今の広島の選手と比べると「我慢強くなくて、すぐにブチギレることが多かった」という。「ただし、その分、開き直るのも早く、自分たちで盛り上がっていけた」そうだ。今の広島の選手たちとは逆で、「ぼくならキレてしまう状況でも、とにかく必死に粘って何とかしようとする。それだけに、一戦一戦、勝たなきゃいかんという意識が強くて、硬くなりがちなところがあるんです。CSや日本シリーズのような短期決戦では、そういう真面目さがマイナスに働かないようにしたいんですよね」

 今回の優勝は選手全員にとって初体験だけに、平常心ではいられないのも無理からぬところだ。25年ぶりに優勝する選手を、38年ぶりに優勝した経験を持つコーチがどう導いていくのか、これからが見ものである。

最終更新:9月8日(木)18時32分

東スポWeb

スポーツナビ 野球情報