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「iPhone 7/7 Plus」はココが進化した――iPhone 6s/6s Plusと比較する

ITmedia Mobile 9月8日(木)8時48分配信

 9月8日(日本時間)、Appleの新型iPhone「iPhone 7」と「iPhone 7 Plus」がいよいよ発表された。

 製品名に「7」が付くこと、デザインはiPhone 6s/6s Plusから大きくは変わらないこと、イヤフォンジャックが廃止されること、(7 Plusのみ)デュアルカメラを採用したこと――など、事前に出回っていた情報とほぼ合致する内容といえる。大きな部分から細かいスペックまで、iPhone 7/7 Plusは何が変わったのかをチェックしていきたい。

●デザイン:イヤフォンジャックだけでなく「Dライン」も廃止に

 iPhoneは「6」から角のない丸みを帯びたデザインを採用してきたが、iPhone 7/7 Plusもこの路線は踏襲しており、アルミニウムで覆われた継ぎ目のない背面~側面も健在だ。また、iPhone 6s/6s Plusに採用された、7000シリーズのアルミニウムも継承している。iPhone 7と6s、iPhone 7 Plusと6s Plusはそれぞれサイズは変わっていないが、重さは7が5グラムダウン、7 Plusが4グラムダウンした。

 iPhone 6s/6s Plusと同じく、右側面に電源キーとSIMスロット、左側面にサイレントスイッチとボリュームキーがあり、画像を見る限りはiPhone 6s/6s Plusとほぼ同じ位置にあるようだ。イヤフォンジャックが廃止されたため、iPhone 7/7 Plusでイヤフォンを使うには、「AirPods」をはじめとするワイヤレスイヤフォンか、Lighthing端子に接続するアダプターを使う必要がある。ただし後者の場合、充電をしながら音楽再生できないので注意が必要だ。

 iPhone 6s/6s Plusでは、電波干渉を防ぐ樹脂のライン、通称「Dライン」が背面に設けられていたが、iPhone 7/7 Plusではこれがなくなり、樹脂のラインは上下の端と側面のみとなった。このDラインはアルミボディーの美しさを損なっていた面もあったので、より金属や塗装の美しさが強調される形となった。

 iPhone 6s/6s Plusと同様にカメラレンズが出っ張っているのは残念な点。このレンズの出っ張りのせいで、背面を下にして平面に置くと、“カタカタ”して不安定にならないか、少し心配になる。

 カラーバリエーションはiPhone 6s/6s Plusで採用されたスペースグレイがなくなり、2種類のブラックをそろえた。「ジェットブラック」は深みのある黒と光沢感が特徴。マット仕上げの「ブラック」には9段階の酸化皮膜処理と研磨加工を施した。ほかはiPhone 6s/6s Plusでもおなじみの、ゴールド、シルバー、ローズゴールドをラインアップする。

●基本スペック:防水に対応、画面も見やすく

 iPhoneとして初めて防水・防塵(じん)性能(IP67等級)をサポートしたのが大きなトピックだ。

 ホームボタンは従来の物理キーからセンサーキーに変更。圧力を感知するTaptic Engineを搭載し、ボタンを押すと触感的な反応が返ってくる。

 ディスプレイのサイズ/解像度はiPhone 7が4.7型/1334×750ピクセル、iPhone 7 Plusが5.5型/1920×1080ピクセルで6s/6s Plusから変化はないが、色域がより広くなり、輝度は15%アップした。

 スピーカーはiPhone初のステレオ対応となり、iPhone 6sと比べて2倍の出力になった。

 ストレージ容量は32GB、128GB、256GBの3種類。16GBモデルが廃止となり、iPhoneでは初めて256GBモデルが採用された。

●対応バンド:日本のみのBand 11と21をサポート

 LTEの対応バンドはiPhone 6s/6s Plusが非対応だったBand 11と21(いずれも1500MHz帯)に新たに対応。11はKDDI、21はドコモが使用しており、対応バンドが広がったことでより快適に通信できるだろう。iPhoneは国ごとに対応バンドの異なる複数のモデルが用意されるが、iPhone 7の「A1779」とiPhone 7 Plusの「A1785」は日本専用モデルだ。Band 11と21は日本でしか使われていないためだと思われるが、FeliCa対応も含め、iPhone 7/7 Plusは従来のiPhoneと比べ、より日本向けに最適化されている。

※初出時に対応バンドはiPhone 6s/6s Plusと同じと説明していましたが、誤りでした。おわびして訂正いたします(9/8 9:58)。

 通信速度は下り最大300Mbpsから450Mbpsに向上。日本では複数の周波数帯を束ねる「キャリアアグリゲーション」を活用してNTTドコモが下り最大375Mbps、KDDIが下り最大370Mbpsの通信サービスを一部エリアで提供しており、こちらへの対応が期待される。

●FeliCa:iPhoneでSuicaが利用可能に

 日本のユーザーにとって、iPhone 7/7 Plusの大きなトピックの1つが「FeliCaの対応」だろう。これまで、iPhone向けの決済サービス「Apple Pay」は、iPhoneにクレジットカードの情報をあらかじめ登録し、店頭でiPhoneをかざしてクレジットカードとして使うものだったが、日本では決済に用いるNFCのインフラ(リーダーライター)が整備されておらず、Apple Payは日本とは無縁のサービスになっていた。しかし、このApple PayがFeliCaに対応したことで、“iPhoneでおサイフケータイ”がいよいよ可能になる。

 まずは自動改札の通過と電子マネーの支払いができる「Suica」、クレジットカードと連携した電子マネーサービス「QUICPay」「iD」が対応する。

●CPU:「A10 Fusion」でバッテリーの持ちも向上

 プロセッサは4コアを搭載した「A10 Fusion」となり、2つの高性能コアと2つの高効率コアで構成される。iPhone 6s/6s Plusの「A9」と比べてCPUの性能が40%、グラフィックスの性能が50%向上。高効率コアは高性能コアの5分の1の電力に抑えるため、スタミナのアップにも貢献している。iPhone 7は6sよりも最長2時間、iPhone 7 Plusは6s Plusよりも最長1時間、バッテリーの駆動時間が長くなっているという。

●カメラ:iPhone 7 Plusはデュアルカメラを搭載

 これまではiPhone 6 Plus/6s Plusしか対応しなかった光学式手ブレ補正(静止画と動画)にiPhone 7が対応。F値は2.2から1.8になり、iPhone 6sよりも取り込める光量が最大50%アップした。フォトライトは「クアッドLED True Toneフラッシュ」に進化し、iPhone 6sより50%明るく発光する。フォーカスの速度も上がり、ローカルトーンマッピングとホワイトバランスも強化された。

 インカメラは500万画素から700万画素にアップしたほか、「広色域キャプチャ」によって画質も向上。画面を光らせることでフォトライトとして活用できる「Retina Flash」は、環境光に合わせることで、自然な肌のトーンを再現可能となった。

 上記のスペックに加え、iPhone 7 Plusは1200万画素の広角カメラと望遠カメラを1つずつ設けた“デュアルカメラ”を搭載。これによって2倍の光学ズームが可能になるほか、デジタル一眼レフカメラのように背景をボカした写真を撮影できる。

最終更新:9月9日(金)19時53分

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