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傷害事件のプロボクサーが移籍で再出発 “辰吉2世”京口竜人「やり直したい」

デイリースポーツ 9月8日(木)19時23分配信

 傷害事件を起こし昨年10月に逮捕されたプロボクサー・京口竜人(25)が8日、大阪市内で事件への謝罪を行い、大阪帝拳ジムからグリーンツダへの移籍を発表した。

 昨年8月、同府貝塚市澤の府営二色の浜公園で友人らとバーベキュー中、隣のグループの20代の男性会社員とトラブルになり、男性の下あごを拳で2回殴り骨折させた。

 昨年11月20日からプロボクサーのライセンスは1年停止の処分。現役引退も考えたが、ボクシングへの思いは断ち切れず、気持ちを入れ替え、出直す覚悟を示した。

 「去年8月16日に自分が起こした事件で皆さまにまだ謝罪をしていなかった。本石会長にこの場を作って頂いた。事件、ボクシングの関係者、応援してくれた人たちにすいませんでした。環境を変えて頑張らせて頂きたい。(大阪帝拳の)吉井寛会長に感謝しています。ありがとうございました」と、会見では神妙に頭を下げた。

 大阪帝拳に所属していた京口は11年、フェザー級で全日本新人王を獲得。15戦13勝(9KO)1敗1分けで、最高位は日本同級9位にランクされた。同ジムの先輩、元WBC世界バンタム級王者・辰吉丈一郎をほうふつとさせる強打で“辰吉2世”と呼ばれていた。

 グリーンツダとはスパーリングを通して親交があり、事件後も本石昌也会長に連絡を取っていた。今年に入り「移籍したい。ボクシングでやり直したい」と意向を伝え、両ジムの会長が話し合いの末、円満移籍となった。

 ホープだったが、練習嫌いも指摘されてきた。本石会長は「ボクシングに対し、まだ未熟な部分がある。厳しく練習していく」とキッパリ言い切った。

 8月に現役女子高生としてデビュー戦を飾った小村楓香(19)=門真西高2年=は夜遊びが過ぎ、2年留年。小村を更正させた実績を強調し「京口にも更正プランを考えている。人間的にもボクサーとしても育てる。大阪帝拳から預かったからにはチャンピオンに育てる」と力を込めた。12月4日に同ジムの興行があるが、「頭にはあるけど、簡単には試合には出さない。今後の彼を見て判断する」と再出発の道は容易でないのは確かだ。

 京口は真央夫人(26)と3人の男の子がおり、12月には4人目が誕生する予定。現役復帰を決意したのは夫人に「ボクシングに戻って欲しい」と言われていたからでもあった。厳しい再起の道ながら「日頃の行いとボクシングの結果で頑張ろうと思う。ボクシングで認めてもらうしかない」と、神妙に話した。

 「父みたい」と言う辰吉丈一郎には「男なら(殴ったのは)分からんでもないが、ボクサーやったらやったらあかん」と諭された。幼少期から「ジョーちゃん」と慕った“師匠”をもう悲しませない。

最終更新:9月8日(木)20時18分

デイリースポーツ