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タカタ再建スポンサー選定、19日に1次入札 ダイセルなど7社参加へ

ロイター 9月8日(木)20時14分配信

[東京 8日 ロイター] - 相次ぐエアバッグ事故で経営悪化が懸念されているタカタ<7312.T>が、再建スポンサーとなる候補企業の一次入札を今月19日に実施することがわかった。入札に参加するのは化学品メーカーのダイセル<4202.T>、米投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)<KKR.N>など7社となる見通し。複数の関係者が8日、明らかにした。

再建スポンサーには当初、約30社のファンドや企業が関心を示していたが、これまでの選定でダイセル、KKRのほか、中国の寧波均勝電子<600699.SS>、米系ファンドのベイン・キャピタルなど7社に候補が絞られ、それぞれが入札に向けタカタの経営陣からの聞き取りや資産査定を進めている。

入札に参加する企業は、選定作業を行っているタカタの外部専門家委員会に出資金額も含めた再建プランを提出。同委はその内容を検討したうえで、10月初めにも2社程度に絞り込み、同月中に最終候補となる1社を内定する計画だ。タカタの再建計画は12月までにまとめる。

タカタ再建の最大の障害である膨大なリコール(回収・無償修理)費用を処理するには、ホンダ<7267.T>など自動車メーカーの協力が欠かせない。このため、同委員会ではスポンサーの最終選定にメーカーの意向も反映させる方針で、最終候補となる企業には自動車各社への説明も要請する。これにより、メーカーから出資も含めた支援も得たい考えだ。

ただ、関係者の中には「リコール費用がどこまで膨らむか見えないなかで、簡単に再建のスキームは描けない」との指摘もあり、選定作業が計画通りに進むかどうかは不透明な面もある。

タカタのリコール費用は1兆円規模に膨らむ可能性があるが、同社の自己資本は今年6月末時点で1090億円程度にとどまっている。同委員会では、タカタが債務超過に陥りかねないと判断、債務を整理したうえで、スポンサーからの出資を受け、財務基盤を立て直す考えだ。また、大規模リコールを招いた経営陣の刷新も図り、抜本的に経営体制を見直す。すでに、高田重久会長兼社長は6月の株主総会でも辞意を示している。

*1行目の「エアバック」を「エアバッグ」に修正しました。

(布施太郎 編集:北松克朗)

最終更新:9月8日(木)20時31分

ロイター