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ECB理事会後のドラギ総裁の発言要旨

ロイター 9月8日(木)23時11分配信

[フランクフルト 8日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は8日、主要政策金利であるリファイナンス金利を0.00%に据え置くことを決めた。

上限金利の限界貸出金利と下限金利の中銀預金金利も、それぞれ0.25%、マイナス0.40%で据え置いた。事前予想通りだった。

月間800億ユーロの資産買入も2017年3月まで続けるとした。

ドラギECB総裁の会見での発言要旨は以下の通り。

<ドイツ財政政策で景気押し上げ>

財政的な余地がある国々は活用すべきだ。ドイツには財政的な余裕がある。

<二次的影響>

われわれは動向を注視しており、二次的影響が及ぶ兆しが見受けられれば、行動する用意がある。

<行動する>

これまでにも行動する意思や能力、力量について述べており、これに疑問の余地はない。

<低い金利>

金利は全般的に大きく低下している。

低い金利は、これまで実施された異例の金融緩和による支援が今後も続くとの見方をある程度、反映している。

<どうして今行動しないのか>

(経済見通し)の変更は差し当たり、行動に踏み切るのを正当化するほど大幅ではない。われわれの金融緩和政策は有効だと考えている。

<物価圧力>

基調的な物価圧力は引き続き、確固たる上向きのトレンドに欠けており、依然として懸念材料だ。

<効果的な刺激策>

われわれのプログラムは効果的で、実行に集中すべきだ。現時点の予想は、3月の政策決定の効果を完全に反映している。既存プログラムの実施を続けていく。

<量的緩和延長は議論せず>

(量的緩和プログラムをいつ延長する可能性があるのかを問われ)景気評価や広範なマクロ経済予測を話し合ったが、ほかのことは討議しなかった。

(量的緩和プログラムの延長時期については)議論しなかった。

<構造改革>

構造的な失業を減らし、ユーロ圏の潜在成長率を引き上げるためには、構造改革の実行ペースを加速する必要がある。すべてのユーロ圏諸国で構造改革が必要だ。

<成長の下振れリスク>

ユーロ圏の成長見通しに対するリスクは依然下向きで、主に外的環境が要因だ。

<資産買い入れの選択肢>

理事会は当該委員会に対し、買い入れプログラムの円滑な実施を確実にするための選択肢を検討するよう指示した。

<景気回復の足かせ>

ユーロ圏の景気回復は今後も、英国の欧州連合(EU)離脱決定をめぐる不透明感を背景とする外需の低迷継続や多くのセクターで必要なバランスシートの調整、構造改革の鈍い進展によって阻害される見通しだ。

<銀行融資>

銀行融資の動向は、景気循環に遅れる傾向に沿っている。だが金融刺激は波及し始めている。

<財政スタンス>

ユーロ圏の財政スタンスは、2016年はやや拡張的、その後17、18年は総じて中立的になる見込みだ。

<金融支援を保持>

ECBとして極めて相当な量の金融支援を保持していく。それはスタッフ見通しに基づくものであり、インフレ率が中期的に2%を超えずそれに程近い水準へと確実に戻るために必要である。

もし正当化されれば、責務の範囲内であらゆる手段を用いて行動する。

<緩やかな成長>

実質域内総生産(GDP)は依然、緩やかながら着実な伸びが見込まれるほか、域内インフレは今後数カ月間、すでに示してある2016年6月のスタッフ見通しに沿って段階的に上昇するものと引き続き予想される。

<非常に注意深く監視>

理事会として引き続き、経済・金融市場の動向を非常に注意深く監視していく。

<下方リスク>

これまでに入手された証拠から、継続している世界的、経済的な先行き不透明感に対しユーロ圏経済には耐性があることが示されているが、われわれの基調的なシナリオは引き続き下方リスクに基づいている。

最終更新:9月8日(木)23時11分

ロイター