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交通費精算は“全自動”の時代に、予定表に訪問先を入れるだけ――APIエコノミーで進化するクラウドサービス

ITmedia エンタープライズ 9月8日(木)17時10分配信

 スケジューラに訪問先を入れると自動で交通費の精算が可能に――。経費精算サービスのコンカーと名刺管理サービスのSansan、経路検索サービスのヴァル研究所のクラウドサービス3社が、交通費精算の手間を軽減するための連携サービスを発表した。

【画像】予定表に訪問先を入れるだけで交通費精算ができる仕組み

 利用にあたっては、Sansanとコンカー、ヴァル研究所の新サービス「RODEM」の契約が必要。Sansanとコンカーはオプション料金なしでサービスを利用できる。

 コンカーの調査によると、同社のサービス上で発生している経費精算の割合は近隣交通費が51%、接待や出張などの経費が49%をしめると同社代表取締役社長の三村真宗氏は説明。今回のサービスは、近隣交通費精算の手間を自動化することで、ビジネスパーソンの精算作業の手間を大幅に軽減できるという仮説から生まれたという。

 サービス開発にあたっては、多くのビジネスパーソンが経路や料金の検索を「実際の訪問時」と「交通費の精算時」に行っているという“ムダな二度手間”に着目。訪問時の経路や料金検索のフローを自動化し、検索結果に基づいた料金を自動計算した上で経費精算システムに送るサービスを開発した。

 三村氏によれば、この連携サービスを利用することで、電車やバスなどの近隣交通費の精算にかかる手作業を7ステップから2ステップにまで低減できるという。

●3社のクラウドサービスのAPI連携で実現

 この連携サービスは、3社のクラウドサービスのAPI連携で実現。利用者がGoogleカレンダーやOffice 365などのクラウドベースの予定表に訪問先を入力すると、サービス側がSansanに登録された名刺情報から訪問先の所在地を割り出し、駅すぱあとが訪問先までの経路や時間、料金を調べて予定表に書き出す。この情報は同時に経費精算サービスのコンカーに自動で送られ、利用者はコンカーアプリからタップ操作で交通費の申請を行える。

 ヴァル研究所は、スケジューラに登録された訪問先情報から検索した移動経路や料金、適切な出発時間をカレンダーに登録し、その情報に基づいた交通費の精算までを自動で行うための連携サービス「RODEM」を新たに開発。これが全体のプロセスをつかさどるAIの役割を果たしているという。

●APIエコノミーで業務効率化が加速

 昨今、単体のクラウドサービスでは実現できない機能を、他社サービスとAPIを通じて連携させ、あたかも“外部のサービスと一体であるかのような”サービスとして提供するケースが増えている。

 コンカーは既に、タクシー配車やホテルなど13のサービスと連携し、ユーザーが提携先で使ったサービス料の精算を自社の経費精算サービス内で行える仕組みを用意している。Sansanも2015年にAPIを公開し、SFAやCRM、グループウェアと自社の名刺管理サービスを連携させることで、1社だけでは提供できない付加価値サービスの提供を実現している。こうしたAPIエコノミーの流れは加速しており、今回の3社の協業もその一環だ。

 「経費を調べる、運賃を調べる、精算書を作成するという手間をなくし、交通費精算の完全自動化を図ってビジネスパーソンの生産性向上を目指したい」――。こう話すのは、ヴァル研究所 代表取締役の太田信夫氏。Sansanの共同創設者で取締役の富岡圭氏も、「経路検索、経費精算、名刺管理は多くのビジネスパーソンを悩ませてきた課題。ここがよりよくなれば働き方が変わる」と意気込む。

 今後のクラウドサービスは、いかに利用者にとってメリットがある連携サービスを共創によって生み出せるかがカギになりそうだ。

最終更新:9月8日(木)17時10分

ITmedia エンタープライズ

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