ここから本文です

【シネマの小箱】川口春奈「大人になった、また新しい自分を見てもらえる」

スポーツ報知 9月9日(金)15時2分配信

 女優の川口春奈(21)が主演する映画「にがくてあまい」(草野翔吾監督)が10日に公開される。野菜嫌いで男に恵まれない独身女性と、ベジタリアンで料理上手なゲイの不思議な同居を描いたラブコメディー。これまで学生役が多かった川口が、初めてOLを熱演し「大人になった、また新しい自分を見てもらえる」と手応え十分だ。女優デビューから7年。キュートな少女から大人の女性へと成長を遂げた今の心境を聞いた。

 川口が演じるのは、男運がなく、料理も掃除もできない独身のキャリアウーマン・江田マキ。がさつなヒロインに、自身との共通点をひしひしと感じた。

 「周りから『しっかりしてるでしょ』と言われるけど、全然違う。家も汚くてだらしないし、あまり料理もしない。演じてて全く違和感がなくて、自然体で演じられた」。外ではバリバリ働くが、家に帰るとダメダメな女性に。そのギャップが難しかったという。「子供みたいにダダをこねたり、泣いたり、喜怒哀楽の幅が大きくて、自分が思っているより2倍3倍、オーバーに演じないと伝わらないと思って撮影に入った」

 野菜嫌いのマキと、ベジタリアンで料理上手なゲイの片山渚(林遣都)との奇想天外な共同生活を描く。「林さんとは初共演で、クールな中に熱いものを秘めた不思議な魅力を持ってる。実際に新宿二丁目に行ってゲイの方のしぐさ、言葉を研究してたみたいで“はまり役”だった」。川口にも実際にゲイの友人がいるという。「だいぶ年上だけど、男性、女性どっちの気持ちも分かるから、恋愛の話、仕事の悩み相談とか、すごく親身に話してくれる。とにかく明るいから、元気になれる。ゲイと同居生活?してみたい」

 極度の人見知りで、撮影現場では近寄りがたいオーラが出てしまうのが悩み。初タッグを組んだ草野監督からの一言が胸に刺さった。

 「映画の打ち上げの席で、監督に怒られた。芝居は褒められたけど、現場での振る舞い方が『怖くて声を掛けづらい。すごくやりづらかった』と。私、普段はそこまで人と話す感じでもなくて、自然にしてても怖い印象になるから、気をつけたい。指摘してくれた監督に感謝です」

 これまで学生役が多かったが、6月公開の映画「クリーピー 偽りの隣人」では、一家失踪事件で唯一生き残った少女を熱演。今作では初のOL役に挑戦し、新境地を重ねている。

 「今まで制服を着た役が多かったから、今回はすごく新鮮だった。大人になった、新しい自分を見てもらえるきっかけになった。年齢を重ねるごとに大人の役ができて、芝居の幅が広がってきた。次の映画(来年2月18日公開の『一週間フレンズ。』)は、また制服を着てキュンキュンする役。作品によっていろんな顔を見せる女優でいたい。まだまだ出てくる私の新しい顔を見てほしい」

 フジテレビ系「東京DOGS」(09年)でデビューしてから7年。当初、女優になることは全く頭になかった。

 「最初は雑誌のモデルをやっていて、事務所の方々からの後押しで『三井のリハウス』のCMのお仕事をいただいて、徐々に演技を始めた。自然の流れで今に至るって感じ。女優は大変。一見、キラキラした存在だけど、頭も体力も使うし、肉体労働だと思う。週5日はジムで5キロ走って、筋トレもやって鍛えてる」

 目標は、所属事務所の先輩、菅野美穂(39)。常にナチュラルに役を演じる姿を理想像に掲げている。

 「菅野さんのようなキュートな大人になりたいと思うし、人としても尊敬しますね。『芝居見たよ、よかったよ』と褒めてくれて、すごく励みになる。一度、共演してみたいな」

 まだ21歳。結婚願望はあるが、今は胸にしまって演技の腕を磨き続ける。

 「結婚は20代のうちにはしたいと思うけど、まだ今はいいかな。それまでは一人を楽しみたいし、仕事を積み重ねたい。女優は大変だと日々思ってるけど、やめたいと思った時は一回もない。子供の頃は保育士になりたかったけど、大学にも行ってないし、女優をやめても何もできない。やめたら生きていけないから、頑張らないと」

 ◆川口 春奈(かわぐち・はるな)1995年2月10日、長崎・五島市生まれ。21歳。2007年、雑誌「ニコラ」モデルオーディションでグランプリ獲得。09年、13代目リハウスガールとして「三井のリハウス」のCMに出演。同年、フジテレビ系「東京DOGS」で女優デビュー。11年、TBS系「桜蘭高校ホスト部」でドラマ初主演。14年、初舞台「生きてるものはいないのか」で主演。最近ハマっていることは色彩心理学の本を読むこと。166センチ。血液型O。

 ◆にがくてあまい 小林ユミヲ氏の同名人気漫画が原作のラブコメディー。男運がなく、仕事に燃える独身のキャリアウーマン・江田マキ(川口春奈)はある日、男子高校のイケメン美術教師でゲイの片山渚(林遣都)と奇想天外な共同生活をすることに。野菜嫌いのマキは、ベジタリアンの渚が作る野菜たっぷりの料理に癒やされ、野菜嫌いの原因となった父との確執を乗り越えていく。

最終更新:9月9日(金)15時2分

スポーツ報知