ここから本文です

『超高速!参勤交代』なぜ続編? 佐々木蔵之介&深田恭子が再び挑んだ“異色”時代劇

オリコン 9月10日(土)6時0分配信

 幕府の陰謀で無理難題を押し付けられた貧乏藩の奮闘を描いた映画『超高速!参勤交代』の続編『超高速!参勤交代 リターンズ』(10日公開)。主演の佐々木蔵之介は続編決定に「うそでしょ」「まさか続編があるとは思っていなかった」と驚きを口にしてきたが、観客層が絞られがちな時代劇が、なぜ多くの人の心に響いたのか。主演の佐々木、ヒロインを演じた深田恭子に聞いた。

 今作では、行きの「参勤」を果たし藩の取り潰しを免れた湯長谷藩(ゆながやはん・現在の福島県いわき市)一行が、彼らへの復讐に燃える老中が仕掛けた謀略により、帰りの交代でさらなる大ピンチに見舞われるさまを描く。佐々木が、お人好しだが民と家臣に愛される殿様・内藤政醇(ないとうまさあつ)、深田が前作の参勤中に殿と出会い、今作では夫婦となったお咲を演じる。

 前作は、幅広い年齢層の心をつかみ、公開3週で累計興行収入10億円を突破した。「まさか誰も続編があると思っていなかった」と驚く佐々木は、前作がヒットした理由について、「まずはインパクトのあるタイトル。若い人にも観てみようかなって思えるし、内容もわかりやすい」と分析。今までの時代劇とは一線を画する“異色”さも理由にあると語る。

 「タイトルから入って観てみたら、『時代劇って笑えるやん』って思ってくれたのかもしれない。難しくて敷居が高いイメージのある時代劇の間口を少しでも広げることができた。時代劇を今まで観られていた方も、しっかりチャンバラも観応えがあると思ってくれた。もともとは、(原作者の)土橋(章宏)さんが東日本大震災のときに東北へ取材に行って、何か残したいって思って書いた作品で、説教臭くはしたくなかった。エンターテインメントにしたかったんです。でも、観てくれた人の心には想いが強く残ったんだと思う」。

 「皆さんにたくさん愛していただけたからこそ、リターンズがある」と作品ファンに感謝を込めた深田は、「参勤交代って、誰しもが学んで知っていることだけれど、映画として形になって、節約して試行錯誤しながら工夫していたのかなって想像ができて、現実っぽいけれど夢がありますよね」と続けた。

 2人が感じた魅力は今作でもしっかり継承され、さらに前作で夫婦になった殿と深田演じるお咲の夫婦関係も新たな見どころの一つ。飯盛女から姫になったお咲の強さ、かわいらしさを体現した深田は「どちらかが弱っているときに支え合える関係性っていいなって思います。殿と出会って、お咲も救われたから強さがある。なかなかいない夫婦ですよね」と憧れ、佐々木は「(妻を)演じたのが深田恭子ですからね!」とうれしそうに強調し、笑い合う。劇中同様、温かな絆を育んだ様子だった。

最終更新:9月10日(土)6時0分

オリコン