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「飛龍」改良エンジン来岐 各務原市 航空宇宙博物館で展示

岐阜新聞Web 9月8日(木)9時14分配信

2018年3月にリニューアルオープンする「かかみがはら航空宇宙科学博物館」(各務原市)に、世界最大級のスミソニアン航空宇宙博物館(米ワシントン)が所蔵する旧日本軍の四式重爆撃機「飛龍」の改良型エンジンを展示することが7日、分かった。訪米中の古田肇知事と浅野健司市長が6日(現地時間)、スミソニアン航空宇宙博物館と3者協定を結び、貸与の承諾を得た。
 岐阜県によると、改良型エンジンは試作段階で実用化されなかったため、生産数は少なく、日本の航空技術史を知る上で極めて貴重という。
 飛龍は三菱重工業が開発し、各務原市の川崎航空機工業岐阜工場(現・川崎重工業岐阜工場)でも機体の一部を生産していた。
 改良型エンジンは三菱重工業が当時の最先端のターボチャージャーを導入するために試作。三式戦闘機「飛燕(ひえん)」の設計者で知られる川崎航空機工業の土井武夫氏が手掛けた大型爆撃機「キ91」にも搭載予定だったが、戦局の悪化により機体は試作段階で中止となった。
 協定の締結式は6日、スミソニアン航空宇宙博物館で行われ、古田知事、浅野市長、ジョン・デイリー館長が協定書を交わした。同博物館が国内の自治体と協定を結ぶのは初めてで、展示協力や職員の派遣などを進める。
 古田知事は「ナショナルミュージアムにするため、具体的な協力関係を進めたい」とあいさつ。浅野市長は「世界に誇れる博物館にリニューアルさせたい」と意気込みを語った。デイリー館長は「アジアの博物館とは初めての連携になる。子どもが宇宙航空史を通じて素晴らしい人々が成し遂げたことを学び、将来に続いてほしい」と話していた。
 また、古田知事らはワシントンの米航空宇宙局(NASA)本部も訪問し、展示物の貸し出しについて協力を求めた。

岐阜新聞社

最終更新:9月8日(木)9時48分

岐阜新聞Web