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移民大国フランスのブルキニ問題 政治と思想信条はどこまで密接であるべきか

AbemaTIMES 9月8日(木)11時25分配信

中国の海水浴場では、まるで覆面レスラーのような目と鼻と口の一部しか見えないようなマスクをした人がたくさんいるらしい。

このマスクが流行しているのは、中国に「美白」という文化が流行っているそうで、日焼け防止のためなのである。もともとはクラゲ対策として販売したが、ここ数年で日焼け防止として多くの顧客を集めた。男女問わず、そして子供用も含めて年間3万枚も売れているという。

そして、この顔を覆ったビキニ、フェイスキニと呼ばれるマスクは今なんとフランスで注目を浴びている。
フランスの海水浴場でも、顔を覆ったマスクをしている人を見かける。イスラーム教徒の女性には、人前で肌を晒してはならないという宗教の決まりがあり、普段はブルカと呼ばれる頭からかぶって全身を覆う衣服を着ている。そのブルカを海水浴用にしたものが、ブルカのビキニ、ブルキニである。

フランスの海水浴場で中国と似たような光景を見かけるのはイスラーム教徒の女性がいるためだ。しかしフランスの一部の自治体が、政治と宗教の分離といった観点から、公の場で顔を隠すことを禁止している。

そして、とある海水浴場でブルキニを着た女性に対して自治体が「脱ぎなさい」と命じた事件が起きた。これに対してネット上で議論が紛糾。その時に、中国の日焼けマスクが話にあがったのである。人権問題に発展したこの議論は、フランスの最高裁にあたる国務院が違憲とする裁定を下したことで終止符を打たれた。

しかし複数の自治体が依然としてブルキニ着用に罰金を科している。政治と思想信条はどこまで密接であるべきか、移民大国フランスでの議論は当分続きそうだ。

最終更新:9月8日(木)11時25分

AbemaTIMES