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<話題>広島東洋カープ、25年ぶり優勝目前―セール実施などで関連銘柄に大きな恩恵

モーニングスター 9/8(木) 8:30配信

 広島東洋カープが1991年以来25年ぶりの優勝に向かい爆進している。本拠地のMAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島(マツダスタジアム)には多くのファンが駆けつけ連日ほぼ満員。関連グッズの売上も伸びており、早ければ8日に決まるが、経済効果は高そうだ。

 具体的に広島が優勝するとどの程度の経済効果があるのか。15年のリポートだが中国電力 <9504> 傘下のエネルギア総合研究所が計算している。同総研はクライマックスシリーズ(CS)6試合および日本シリーズ3試合を含むカープ主催試合の観客動員数を226万人(1試合平均2.9万人)と仮定した場合、レギュラーシーズン、CS、日本シリーズを含むカープの県内試合開催に伴う広島県における経済効果は年間約256億円とした。これは前年の計算ではあるが、マツダスタジアムの16年平均観客動員数は9月6日現在2万9725人。昨年と大差なく、日本シリーズまで進めば経済効果はほぼ同規模か上回ると見て良い。

<関連銘柄はマツダ、百貨店など>

 当然、広島の快進撃は関連銘柄に好影響を与える。山口フィナンシャルグループ <8418> 傘下のもみじ銀行はカープが優勝すると預入時の店頭表示利率に0.2%(2位0.1%、3位0.05%)の利率を上乗せする1年物定期預金「カープV預金」を販売するが、16年の申し込み総額は過去最高の1981億円に達した。金利上乗せは同行にマイナスではあるが、宣伝効果や来年以降の募集には十分効果的だろう。この種の商品に関しては、広島銀行 <8379> も「<ひろぎん>カープを応援しよう! 定期預金」を販売する。

 その他、マツダスタジアムの命名権(ネーミングライツ)を契約するマツダ <7261> 、同スタジアムのスポンサーシップのマーケティング業務を受託する三井物産 <8031> 、JR西日本 <9021> 、JAL(日本航空) <9201> 、ANAホールディングス <9202> 、広島電鉄 <9033> の交通系、市内にホテルを展開する藤田観光 <9722> 、共立メンテナンス <9616> (ドーミーイン)、相鉄ホールディングス <9003> (サンルートホテルチェーン)、西武ホールディングス <9024> (プリンスホテル)なども強い関連銘柄になる。

 当然、優勝してセールを行えば広島に進出している百貨店やスーパーの三越伊勢丹ホールディングス <3099> (そごう)、天満屋ストア <9846> 、パルコ <8251> 、セブン&アイ・ホールディングス(7&iHD) <3382> 、イズミ <8273> にはプラス。家電量販店ではタイミング良く9月14日に広島駅前店を開店するビックカメラ <3048> 、サッカーのサンフレッチェ広島の親会社ではあるがエディオン <2730> もチャンスとなる。英国風パブでスポーツ中継を行うハブ <3030> は優勝日、多くの広島ファンを集める可能性が高い。

<広島以外への経済効果>

 見逃してはならないのは広島東洋カープのビジターゲーム、特に首都圏では多くの広島ファンが野球観戦に訪れており、実際の経済効果は広島にとどまらないと思われること。エネルギア総研はこうした点に関して別のリポートで調査。例えばヤクルトスワローズ(ヤクルト本社 <2267> )の本拠地球場である神宮球場では12年以降、対カープ戦の平均観客数が対その他チームの平均観客数を大幅に上回る結果が出た。

 神宮球場に限らず、東京ドーム <9681> と横浜スタジアム(ディー・エヌ・エー<DeNA> <2432> )の1試合当たり平均入場者数ここ数年、対カープ戦増加率が対その他チームを上回っており首都圏でかなりの恩恵が出ているのは間違いない。同総研が出した経済効果256億円は広島県限定。実際の経済効果は思っている以上に大きいといえる。

(モーニングスター 9月 7日配信記事)

最終更新:9/8(木) 8:31

モーニングスター

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中国電力9504
1390円、前日比+56円 - 12/8(木) 15:00

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山口フィナンシャルグループ8418
1275円、前日比+28円 - 12/8(木) 15:00

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広島銀行8379
554円、前日比+10円 - 12/8(木) 15:00