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「円安」関連倒産 3カ月ぶりに前年同月を上回る

東京商工リサーチ 9月8日(木)13時30分配信

 8月のドル円相場は、米国の追加利上げ時期を巡って観測が揺れ、一時的に99円台を付ける動きも示した。しかし、8月31日の東京外国為替市場では、米国が利上げに前向きと受け止められたこともあって、1カ月ぶりに1ドル=103円台まで円安が進んだ。
 こうしたなか、2016年8月の「円安」関連倒産は8件(前年同月5件)になり、低水準ながら3カ月ぶりに前年同月を上回った。
  
2016年8月の倒産事例
 雑貨・食品等販売の (株)エスジェーコーポレーション(TSR企業コード:352618540、法人番号:5020001088375、神奈川県)は、タイやカンボジア等の関係工場で製品を製造し、国内のホームセンターを中心に販売して平成27年10月期の売上高は4億8,929万円をあげていた。しかし、急速な円安の流れを受けて仕入価格が上昇し、当期純損失が2億8,062万円に膨らんだ。人員削減など経費カットを進めてきたが、先行き見通しの立たないことから破産を申請した。

1-8月の産業別、小売業が前年同期を上回る
 2016年1-8月の「円安」関連倒産は72件(前年同期比33.9%減、前年同期109件)と前年同期より3割減で推移している。こうしたなか、産業別では小売業が7件(前年同期6件)と前年同期を上回っている。今後も輸入品や海外からの原材料などを扱う企業の動向が注目される。

東京商工リサーチ

最終更新:9月8日(木)13時30分

東京商工リサーチ