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群馬県北部 未明の豪雨 沼田、渋川で土石流、浸水

上毛新聞 9月8日(木)6時0分配信

 群馬県内は7日、台風13号に伴う前線の影響で未明の北部を中心に激しい雨が降り、沼田市や渋川市で土石流や浸水被害が相次ぎ、けが人が出た。沼田市や前橋市は土砂災害の危険があるとして同日夕以降、住民に避難勧告を出した。一部の鉄道、道路も運休や通行止めとなった。気象庁によると、台風は8日に温帯低気圧に変わる見込みだが、県内は激しい雨が予想され、前橋地方気象台などは警戒を呼び掛けている。

◎きょうも警戒必要

 7日午前4時ごろまでの1時間に渋川市や東吾妻町付近で約100ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、気象庁は記録的短時間大雨情報を発表したほか、榛名山(高崎市)で同4時8分までの1時間に降水量76ミリを観測し、9月の最大値を更新した。

 沼田市利根町柿平では未明に土石流が発生。近くの沢から住宅へ土砂が流れ込み、避難しようとした女性(72)が左足に軽傷を負った。現地調査した国土交通省利根川水系砂防事務所(渋川市)によると、土砂は幅50メートル、長さ60メートルに扇状に広がった。

 県危機管理室などによると、沼田市と渋川市で床上浸水が計5カ所、床下浸水が計11カ所あった。

 群馬県などは災害警戒本部を設置。前橋地方気象台と県は早朝、前橋と沼田、渋川、高山、東吾妻、昭和の6市町村に土砂災害警戒情報を出した。

 沼田市は7日午後4時45分、利根町の8地区約300世帯に避難準備情報を出した。前橋市も同8時10分に富士見町赤城山大洞地区と粕川町中之沢地区の138世帯263人に避難勧告を出した。午後9時現在、前橋など9市町村に土砂災害警戒情報が出ている。

 前橋、高崎、伊勢崎、沼田、渋川の5市は避難所を開設したか、開設を予定。県教委によると、8日は前橋女高と万場高が始業時間を遅らせ、健大高崎高と桐生第一高は休校を決めた。

 気象庁によると、台風13号は7日午後9時現在、潮岬の南約210キロを時速約40キロで東北東へ進んだ。中心気圧は千ヘクトパスカル、最大風速は18メートル、最大瞬間風速は25メートルで、中心の南東側220キロ以内と北西側110キロ以内が強風域となっている。同庁は地盤が緩んでいる地域があるとして、土砂災害や河川の氾濫に警戒するよう求めている。

 気象台によると、県内は8日も台風の影響で雨となり、昼前から夕方にかけて雷を伴い非常に激しく降る見込み。午後9時までの予想24時間雨量は200ミリに達する恐れがある。

最終更新:9月8日(木)7時13分

上毛新聞