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SB中田、白星ナイスキャッチ 磨き続けた直球で押した

西日本スポーツ 9月8日(木)12時10分配信

■4安打2四球5勝目

 確信を自信に変えた。初回無死。中田は糸井を3球続けた直球で遊飛。ブルペンで感じていた手応え通りの結果だった。「よし、いける」。シーズンを通して磨き続けた直球で1番打者をねじ伏せ、この回を三者凡退。今季最長7回1/3を1失点の快投を予感させる抜群の立ち上がりだった。

鋭い打球をはじきながらも最後はグラブに収める中田

 「最初から真っすぐで押していけた。(相手が)思った以上にフォークにも反応してくれた」。2点リードの3回2死で糸井にスライダーを左翼テラス席に運ばれたが、5回2死二塁ではフォークで遊ゴロ。打力と走力を併せ持つ球界屈指の打者に雪辱し、反撃のきっかけを与えなかった。

 前日は武田で落とし、日本ハムに0・5差まで迫られた。「プレッシャーは感じていた」。プロ12年目。その状況に打ち勝つ方法論がある。「気持ちは熱く持って、頭は冷静に」。力まないことを意識し、集中して制球を保った。逆球も少なく4安打2四球。1点リードの8回1死、糸井を迎えた場面で降板したが、余力の残る92球だった。

 5月下旬から、時には工藤監督に付きっきりになってもらい、投球フォームの改善に取り組んだ。脱力した状態から、リリースのタイミングに力を集める。「直球の球速が、去年よりも2、3キロ速くなった」。登板間に2度ブルペン入りし、計200球近く投げ込んで体に覚えさせた。

 その調整法を8月下旬から変えた。ブルペン入りは登板3日前に1度だけ。70球近くで抑えた。「和田さんにも相談して、登板時にベストの状態をつくれるように。おかげで体は軽くなった」。蓄積した疲労が抜けた分だけ腕が振れるようになり、自分の中での直球に対する信頼も格段に増した。佐藤投手コーチをして「今年一番だった」と言わしめる内容だった。

 中日時代から、秋は優勝争いに身を置くことが多かった。経験があるからこそ存在感は増す。「試合が少なくなってきて、一戦一戦みんな全力で勝ちにいっている。まずは自分の仕事ができて良かった」。頼りになる34歳がチームの連敗を止め、頂点へつながる道に光を差した。 

=2016/09/08付 西日本スポーツ=

西日本スポーツ

最終更新:9月8日(木)12時10分

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