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三越千葉店閉鎖へ 来年3月、業績不振で

千葉日報オンライン 9月8日(木)11時38分配信

 大手百貨店の三越伊勢丹ホールディングス(HD)は7日、三越千葉店(千葉市中央区)と三越多摩センター店(東京都多摩市)を来年3月20日に閉鎖すると発表した。業績が振るわない地域店を整理し、東京都心の基幹店に経営資源を集中投下する。

 千葉店は1984年、JR千葉駅近くの「ニューナラヤ」を「千葉三越」に商号変更して営業を開始。合併に伴い、2003年からは「三越千葉店」として営業していた。

 1991年度のピーク時には売上高が507億円あったが、バブル崩壊後は伸び悩み、2015年度は126億円に減少。売上高の減少に伴い、08年度以降、営業赤字が続いていた。

 一方で、千葉駅ビルが17年夏以降、順次開業するなど店舗間競争のさらなる激化も予想される。三越伊勢丹HDは「現店舗の維持へ多大な投資を行っても回収の見込みが立たない」などとして、入居テナントの契約更新時期を踏まえ、来春の閉店を決めた。

 千葉店閉鎖後は、現店舗周辺にギフトや学生服などを扱う小型サロンを開設する。従業員229人は他店舗などでの再雇用を予定する。

 千葉駅周辺では、11月末に千葉パルコ(同区)が閉店を決めており、中心市街地の空洞化が懸念される。千葉商工会議所の石井俊昭会頭は「11月に千葉駅が改装開業し、千葉の再開発は三越などを中心に行われるはずだった。寝耳に水で、とにかく驚いている。関係者と会って直接話を聞いて検討を進めたい」と述べた。

 個人消費の動向に詳しい、ちばぎん総合研究所の大村泉研究員は「近年、百貨店はアウトレットモールやインターネット通販の台頭で厳しい環境にあり、三越千葉店も同じ。そごう千葉店や周辺の大型店など競合店に比べ、規模や店舗の魅力で若干弱かったのかもしれない」と閉店の背景を指摘した。

 熊谷俊人千葉市長は「(三越千葉店は)千葉都心の活性化に大きく貢献された。経営環境の変化などで閉店されるのは大変残念」とのコメントを出した。

最終更新:9月8日(木)11時38分

千葉日報オンライン