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収容パンク状態、被災ペット受け入れ限界 熊本県、全国の自治体にSOS

西日本新聞 9月8日(木)10時45分配信

 熊本地震の後、熊本県動物管理センター(熊本市)に保護される犬や猫が殺到し、収容量の限界を超えたパンク状態に陥っている。野良なのかペットなのか判断が難しく、地震から5カ月近く、殺処分を見送っているためだ。預かりや譲渡の仲介をしてきた動物愛護団体や隣県自治体の協力にも限界がある。動物たちのストレスはたまる一方。県は全国の自治体にSOSを出し、譲渡先を広く確保することを決めた。

【画像】動物愛護センターに届けられた被災地の犬

「けんかによるけが、病気が心配」

 7日、管理センターの施設に収容しきれない犬が、敷地内の植木などに2、3メートル間隔でつながれていた。年老いた小型犬、大型の土佐犬など種類はさまざま。公用車用の車庫も犬用ケージで埋め尽くされ、施設の会議室や地震後に設置したコンテナハウスには猫のケージが並ぶ。響きわたる鳴き声が痛々しい。

 地震後、飼い主が見つからない犬や猫が住宅地などで多数保護された。センターの本来の収容限界は、犬50匹、猫20匹程度。県が殺処分を見送っていることもあり、今月2日現在、犬65匹、猫152匹を保護している。県内10カ所の保健所が収容している数も合わせると計316匹。センターの石原貢一所長は「4カ月以上もここにいる犬猫はストレスがたまっている。けんかによるけが、病気が心配だ」とため息をつく。

引き取りを希望する人は頭打ちの状態

 4月14日の前震以降、県が保護したのは、延べで犬634匹、猫877匹(8月26日現在)。県内の登録動物愛護団体と譲渡会を開くなどして、犬猫計174匹を元の飼い主に返し、764匹を譲渡した。

 ただ、引き取りを希望する人は頭打ちの状態。福岡県や福岡市、鹿児島県にも災害時の応援協定に基づいて協力を要請し、収容施設に犬計11匹を受け入れてもらった。それでも捨て犬や捨て猫の増加が社会問題化する中、各施設とも受け入れに余裕がないのが実情だ。

 熊本県は7日、都道府県や政令市など全国113自治体に協力要請をすると発表した。蒲島郁夫知事も記者会見し「新たな受け入れが困難な状態。ぜひ協力をお願いしたい」と訴えた。

=2016/09/08付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞社

最終更新:9月8日(木)13時48分

西日本新聞

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