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児童ポルノ、どう根絶? 壁となる年齢判断「画像見ただけでは難しい」と専門家

BuzzFeed Japan 9/8(木) 16:46配信

NGOヒューマンライツ・ナウ(HRN)が9月5日に発表した、日本の「児童ポルノ」についての報告書が話題を呼んでいる。児童ポルノの専門家に話を聞いた。【渡辺一樹 / BuzzFeed】

調査では「児童ポルノと疑われる」DVDやビデオが都内の店舗やネットで販売されているのを発見。児童の年齢確認ができないため、児童ポルノだとは断定できなかったが、そのうち入手した5点のビデオを医師に見せたところ、うち4点のモデルが18歳未満だと推定されたという。

報告書はこうした結果を受け、児童ポルノのチェック体制が不十分だと指摘。取り締まり強化などの対策を提言した。

しかし、児童ポルノに詳しい奥村徹弁護士は、そのコンテンツが児童ポルノかどうか、画像だけから判別するのは難しいという。なぜだろうか。その理由を詳しく聞いた。

奥村弁護士が解説する。

”着エロなどを、法律上の「児童ポルノ」(3号ポルノ)と認定するには、次の要件を満たす必要があります。

1. 実在する18歳未満の者であること(児童ポルノ禁止法2条1項)

2. 衣服の全部又は一部を着けない児童の姿態であって、殊更に児童の性的な部位(性器等若しくはその周辺部、臀部又は胸部をいう。)が露出され又は強調されているものであり、かつ、性欲を興奮させ又は刺激するもの」(児童ポルノ禁止法2条3項3号)

このうち2つ目の要件については、撮影された画像を見ただけで、認定できる可能性があります。

しかし、児童の年齢については、画像から認定することは困難です。”

年齢確認の方法は?

”モデルが児童だと立証するために、警察・検察は、下記の2つの方法を使っています。

・児童を個人特定して、戸籍で生年月日を特定する。
・「タナー法」による推定。

タナー法とは、乳房・陰部の成長を基準にして、医師が年齢を判定する手法です。

ただ、最近の判決では次のような理由で、裁判証拠としての価値に疑問があると判断されています。

「タナー法による分類に基づく年齢の判定は、あくまで統計的数字による判定であって、全くの例外を許さないものとは解されない。その統計的数字も、例えば、現在のDNA型鑑定に比すればその正確さは及ばない。身長や肌の艶、顔つき、あるいは手の平のレントゲン写真などといった判断資料は切捨象して、胸部及び陰毛のみに限定して判断するタナー法の分類に基づく年齢の判定は、あくまで、18歳未満の児童であるか否かを判断する際の間接事実ないし判断資料のーつとみるべきである」(「CG児童ポルノ事件判決」東京地裁H28.3.15)”

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最終更新:9/8(木) 16:46

BuzzFeed Japan