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リオ超人烈伝「わずか2年で唯一無二の存在となった17歳」 ~車椅子バスケットボール・鳥海連志~

カンパラプレス 9/8(木) 15:00配信

 2年前、日本選手権で彼を初めて見た時の衝撃は、未だに鮮明に覚えている。粗削りではあったが、キレのある動きとエネルギッシュなプレーに、気づくとすっかり目を奪われた。
「すごい。こんな選手がいたんだ……」
 期待に胸が膨らんだが、まさかわずか2年で、彼が日本代表になくてはならない存在となるとは……。
 鳥海連志。チームでは唯一の10代としてリオデジャネイロパラリンピックに挑む若き精鋭だ。

代表入りの扉が開いた一戦

 2年前、鳥海自身もまだパラリンピックのことは考えていなかった。車椅子バスケを始めて4年、当時高校1年生の彼にとって、世界最高峰の舞台はまだまだ遠い世界だった。

 ところがその日本選手権から2カ月後の2014年7月、鳥海に転機が訪れた。鳥海は長崎県選抜の一員として、のじぎく杯に出場した。彼の活躍もあって、チームは決勝に進出。その決勝では、日本代表の指揮官でもある及川HC率いるNO EXCUSEと対戦した。結果は44-58で長崎県選抜は敗れた。しかし、この時の鳥海のプレーが、及川HCの目に留まった。

 及川HCはその時のことをこう振り返る。
「長崎県選抜は、僕らに対してずっとプレスをかけてきたんです。その時の鳥海のボールへのプレッシャーは抜群でした。以前から彼のことは知ってはいましたが、改めていいプレーをする選手だなと思いました」

 鳥海自身も、その時のプレーに手応えを感じていた。
「相手のセンターに対して強くプレッシャーにいったり、得意のパスカットも積極的に狙いにいきました。試合には負けましたが、ディフェンス面では自分らしいプレーをすることができたかなと納得できる試合でした」

 そしてその1カ月後、及川HCは鳥海を代表候補の合宿に召致した。
「将来の可能性を考えてとかではなく、即戦力として今すぐ欲しい選手だと思ったんです」

 その指揮官の目に狂いはなかった。1年後には、鳥海は日本代表の中で自らのポジションを確立していたのだ。及川HCの言葉を借りれば「まるでスポンジのような」吸収力が、成長を促していた。

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最終更新:9/9(金) 18:32

カンパラプレス

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