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21年間無実の叫び 冤罪を作り出した検察の罪

AbemaTIMES 9月7日(水)16時26分配信

(C)AbemaTV

今から21年前、小学6年生の女の子が焼死した大阪市の民家火災。殺人罪などで無期懲役が確定していた母親の青木恵子さんに、10日(水)再審無罪が言い渡された。

1995年7月22日、青木さん宅のガレージから火災が発生し長女めぐみさんが亡くなった。母親の恵子さんは保険金目当ての放火殺人で逮捕され無期懲役判決が言い渡されていた。しかし、有罪の根拠は警察の取り調べ室での自白のみであった。

恵子さんは当時の取り調べについて「私が『やってません』と言っても全く聞いてくれません。娘を助けられなかった自責の念から刑事の言いなりでした。」とやるせない思いを手紙に綴っている。自白では実行犯の内縁の夫がガソリン7.3リットルをまき、青木さんがライターで火をつけたことになっている。再現実験をしてみると、自白通りの犯行は不可能なことが明らかになった。

逮捕から21年。和歌山刑務所から出てきた恵子さんには拍手が沸き起こった。「娘がこの青空のどこかから今の私の姿を見て『ママ、良かったね』と言っている声が聞こえる。娘にもずっと見守ってくれてありがとうと伝えたい。」と報道陣の前で語った。

再審無罪判決では取り調べについて「最初から犯人扱いし過度の精神的圧迫を加える取り調べが行われ虚偽の自白をせざるをえなかった。」と認定し、火災の原因については「ガソリン漏れによる自然発火が合理的である。」とした。


21年ぶりに無実を証明した青木恵子さんに話を聞いた。

――亡くなった娘になにか言いたいことはあるか?

やっと21年前のママに戻れたよ。娘殺しの母親から普通の母親に戻れたことで、娘もやっと安心して安らかに眠ることができると思う。今まで見守ってくれて本当にありがとうと伝えたい

――警察に何か言いたいことはあるか?

はじめから火災の原因とかきちんと捜査をしてもらい、わからないことがあれば専門家に聞くなど真剣に調査してもらっていたら21年もかかることはなかったと思う。火災の原因さえ分かれば犯人にされることも無かったと思うと本当に悔しい。反省も謝罪もないが、私の事件を教訓にもう二度と冤罪者を出さないように真摯にこの決定を受け止めてほしい

――検察側から謝罪がないのはどういう理由だと思うか?

自分たちのメンツのために、自分たちが犯人だと決めた人間はいつまでも突き通す。そういう姿勢が原因だと思う

――今の暮らしは幸せですか?

平凡で当たり前のことが本当に幸せだなあと感じる生活だ。獄中に21年間いたからこそ、このちょっとした幸せを喜べる。両親とちょっとしたことで笑ったり、自転車に乗って走り回れることが幸せ。当時8歳だった息子が今年30歳という年齢になり独立しているため一緒に住むことはできないが、お互い自分の人生を生きて、楽しく生きていきたい

最終更新:9月7日(水)16時26分

AbemaTIMES

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