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元FACTメンバーによるSHADOWS、壮大なサウンドでねじ伏せる

MusicVoice 9/8(木) 17:59配信

 元FACTのHiro(Vo)、Kazuki(G)、Takahiro(G)の3人が新たに立ち上げたバンドSHADOWSが2日、東京・恵比寿LIQUIDROOMでバンド初となるツアー『SHADOWS JAPAN TOUR 2016』をおこなった。ツアー初日となったこの日は山嵐、Crystal Lakeも参戦し会場を盛り上げた。ツアーは全12カ所、追加公演となる11月4日の渋谷TSUTAYA O-WESTがツアーファイナルとなる。

 昨年11月に「ROCK-O-RAMA 2015」で有終の美を飾ったFACT。そのラスト・ライヴはメンバー全員がステージ上で大号泣する幕引きとなり、個人的にも忘れられない一夜となった。

 そして、元FACTのHiro(Vo)、Kazuki(G)、Takahiro(G)の3人が新たに立ち上げたバンドがSHADOWSだ。彼らは今年3月にライヴ・レコーディングEP『Extrance』、8月には2ndEP『Progress』と立て続けに発表。今回はバンド初のツアー『SHADOWS JAPAN TOUR 2016』を開催することになり、全12カ所に及ぶツアー初日が9月2日、恵比寿LIQUIDROOMよりスタートした。

 トップは今年結成20周年を迎える山嵐が登場。7月に出たばかりの11thアルバム『RED ROCK』収録曲を連発する超攻撃モードで、ゴリゴリの重低音を放つ。それから今ツアーの全公演に帯同するCRYSTAL LAKEは縦横無尽に切り込むフットワーク抜群のメタルコアで熱く盛り上げ、最後のSHADOWSにバトンを繋ぐ。

 下手にKazuki、上手にTakahiroと立ち、ベースとドラムはサポート・メンバーが務める形で、最後にHiroは両手を振り回しながら姿を現す。観客も遂に生SHADOWSのパフォーマンスを体感できるとあって、興奮を抑えられない様子だった。ド頭から切っ先鋭いショート・チューンで畳み掛け、フロアには早くもサークル・モッシュが勃発する騒ぎっぷり。それから強靭なバネのごときギターリフで迫る「Doubt」はサビの突き抜けっぷりも鮮やかで、観客をさらに焚き付けていく。「帰って来たぜ!」とHiroが声高に宣言すると、SHADOW始動を心から喜ぶ温かい声援が飛び交う。

 ライヴの内容自体はまだ2枚のEPしか発表してないため、持ち曲は圧倒的に少ない状況だ。しかし、2ndEPにも収録されたNIRVANAの「Tourette's」(from 3rdアルバム『IN UTERO』)を含む2曲のカヴァー・ソングや、彼らがもっとも得意とするメロディック・ハードコアの真髄を叩き付ける新曲なども投下され、楽曲を知る知らないに関わらず、汗まみれの熱気を作り上げていた。

 また、Hiroはキャッチーなスクリーム・歌メロで魅了すると共に曲に対する思いを切々と語る場面もあり、以前と比べて観客と親身にコミュニケーションを図る様も印象的だった。加えて、スラッシーなリフをザクザク刻むKazukiとTakahiroの野獣コーラスも健在で、パンク・ハードコアの衝動満載で突っ走る。

 そこにグランジ・オルタナティヴのザラザラした質感も備え、壮大なサウンドで観客をねじ伏せる手腕は圧巻だった。 プリミティヴなロックの爆発力に、これまで培った経験値を全注入したSHADOWSサウンドは、このツアーでより一層研磨されることだろう。今後の成長と進化が楽しみで仕方がない。そう期待せずにはいられないツアー初日だった。(文・荒金良介)

最終更新:9/8(木) 17:59

MusicVoice

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