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日本を捨て海外移住も生活困難に陥る高齢者「脱出老人」とは

AbemaTIMES 9月7日(水)16時34分配信

(C)AbemaTV

海外への移住に、すべてをかけた日本人たちがいる。

フィリピンに住む53歳の日本人男性。彼は40歳の頃からフィリピンに住んでおり、21歳のフィリピン女性と結婚している。フィリピン女性と付き合うコツを聞かれると、「なんでも許すこと」と笑顔で答える。また別のフィリピンに住む男性は、「日本と比べたらこっち(フィリピン)の方が楽。しがらみがない。21万円の1ヶ月の給料と年金ではとてもじゃないがやってられない」と語る。

このように幸せな最期を求めて海外に移住した日本人たち。母国を捨てた彼らを追う一人の男がいる。彼の名は水谷竹秀。ノンフィクションライターとして、海外へ移住する高齢者たちを描く。水谷氏は海外で余生を過ごす高齢者たちのことを「脱出老人」と呼ぶ。

だが、中には海外で経済的に生活困難に陥る高齢者もいる。水谷氏は彼らのことを「困窮邦人」と呼ぶが、日本の「困窮邦人」の数は世界に359人(うちアジアには255人)にものぼる。フィリピンでは年間100人前後が大使館に援護を求めて駆け込むという状況が10年ほど続いているという。

「年金の額も含めて、高齢化社会という中で生きて行く息苦しさというものを多かれ少なかれ彼らは抱えている。そんな中何かのきっかけで海外に行き、女性にはまりお金を全て使い切ってしまう。最後は捨てられ路上生活を余儀なくされる」そう水谷氏は「脱出老人」が「困窮邦人」になってしまう経緯を語る。

このような「脱出老人」の問題には日本が抱える「高齢化問題」とのつながりを見ることができる。

現在日本では、要介護者がいる世帯に関して、介護する側の年齢が”65歳以上”が51.2%、”75歳以上”が29%となっている。このような「老老介護」に疲れた高齢者や、一人暮らしの寂しさから解放されたい、人と触れ合いたいと悩む高齢者が「脱出老人」になりやすい、と水谷氏は語る。

「『脱出老人』は高齢社会の写し鏡」そのように語る水谷氏。老後の幸せをどのように構築すべきか。問題の根は深い。

最終更新:9月7日(水)16時34分

AbemaTIMES

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