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熊本の高校生再建支援 南相馬・山田神社、熊本地震義援金募り恩返しへ

福島民友新聞 9月8日(木)12時21分配信

 東日本大震災の津波で社殿が被災し、南相馬市鹿島区北海老で再建が進められていた山田神社の完工遷座祭が11日、現地で行われる。関係者が神社の再建を祝うとともに、地域再興へ決意を新たにする。

  相馬市と南相馬市鹿島区にまたがる八沢浦干拓地の総鎮守の同神社。八沢浦の干拓は、岐阜県出身の実業家山田貞策が中心となって明治末から昭和初期にかけて行われた。同神社は1941(昭和16)年に干拓地の安全と五穀豊穣を願い、山田貞策の偉業を後世に語り継ぐために同市鹿島区北海老の高台に創建された。

 その後、昭和30年代に火災で消失し、近隣の相馬市蒲庭に移転。しかし、震災の津波被害に遭ったため、新しい社殿は元の場所に建設された。

◆ 熊本の高校生、仮の社殿と鳥居寄贈

 震災後、同神社には被災地支援として、熊本県の球磨(くま)工高伝統建築専攻科の生徒が2012(平成24)年に仮の社殿と鳥居を制作し、寄贈。その後、14年に日本財団から社殿再建への支援の申し出があり、本格的な社殿の再建が進められた。再建する社殿とは別に、高校生が造った仮の社殿も保存する。

 森幸彦宮司(58)は「熊本から仮社殿をもらったとき、希望と勇気をもらった。復興への支えとなった」と話す。支えてくれた熊本県の関係者らは今年4月、熊本地震で被災した。「熊本の人たちはここを見守ってくれた。本当の復興に向けては長い時間がかかる。これまでの熊本からの支援に恩返しするため、長期的な視野で支えていきたい」と語る。同神社は熊本地震で被災した神社の支援に向け、義援金を募る。

福島民友新聞

最終更新:9月8日(木)12時21分

福島民友新聞