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任天堂が背水の陣、奥の手マリオをスマホ投入-2兆円分の期待背負う

Bloomberg 9月8日(木)17時14分配信

任天堂がゲーム史上、最も有名なキャラクター「マリオ」をスマートフォンゲームに投入する。ゲーム専用機ビジネスが行き詰まりを見せる中、いわば奥の手となり、収益面でも結果が問われることになる。口ひげと大きな鼻の男は「ピーチ姫」だけなく任天堂も救うのが任務だ。

「この30年、マリオは新しいゴールに向かって走ってきました。今、次のゴールであるiPhone(アイフォーン)に走っています」。マリオの生みの親の1人であり任天堂のゲーム開発の責任者、宮本茂氏は、現地時間の7日(日本時間8日未明)に米アップルがサンフランシスコで開いた製品発表会で述べた。「電車に乗って、つり革をつかみながらでも遊べる。ハンバーガーを食べながらでも大丈夫」とスマホゲームとして片手で遊べる利点も強調した。

スマホゲーム「スーパーマリオラン」は12月に配信を開始する。ゲームでは、アイテムやコインを集めたり敵キャラクターを踏みつぶしたりするおなじみの遊び方が、スマホで再現された。宮本氏は、課金方法について「最初に一定のお金を頂くのですが、その後にどんなに遊んでもお金がかからない仕組みを考えています」と説明した。

方針転換

任天堂は自社のゲーム機のみにゲームを提供していたが、スマホの普及とゲーム機ビジネスの不振に伴い方針を転換。昨年3月にスマホゲームへの参入を発表し、今年3月に初のスマホ向けアプリ「Miitomo(ミートモ)」の配信を開始した。任天堂が出資する「ポケモン」と米ナイアンティックが配信するスマホゲーム「ポケモンGO」は世界各地で社会現象となっている。

ただミートモは収益の大幅な増加には結びついておらず、任天堂が直接開発に関わっていないポケモンGOは限定的な影響にとどまる。主力のゲーム機ビジネスでも、不振の「Wii(ウィー)U」は今期、ハード、ソフトとも販売数の大幅な減少を見込んでおり、マリオランは収益面での貢献も求められている。

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最終更新:9月8日(木)17時14分

Bloomberg