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ANAの787エンジン問題、ロールス・ロイス社長「17年初頭に改良型」

Aviation Wire 9/9(金) 9:38配信

 全日本空輸(ANA/NH)が運航するボーイング787型機で起きたエンジン不具合について、製造元であるロールス・ロイス(RR)のエリック・シュルツ社長は現地時間9月8日、両社が問題解決に向けて協力するとともに、不具合が起きた中圧タービンブレードの改良型を、2017年初頭から供給するとの声明を発表した。RRの経営トップが改良型ブレードの供給時期に言及したのは初めて。

 トラブルが起きたのは、787に左右1基ずつ計2基搭載されているRR製エンジン「トレント1000」。エンジン内で、燃焼ガスを発生させるために必要な圧縮空気を送り出す圧縮機を回す「中圧タービン」のニッケル合金製タービンブレードが破断するトラブルが発生した。

 RRは、2017年1月にも対策を施した改良型タービンブレードの供給を開始予定。ANAが現在保有する全50機の787用エンジン100基については、3年後の2019年末までには、すべて改良型に交換する。

 改良型の供給が始まるまでは、新品や飛行回数が少ない現行品に規定より早く交換することで、トラブル発生を防ぐ。これまでに100基のうち、17基は新しい現行品に交換済み。

 最初に起きたトラブルは、今年2月22日のクアラルンプール発成田行きNH816便(787-8、登録番号JA804Aの右エンジン)で、2件目は3月3日のハノイ発羽田行NH858便(787-8、JA807Aの右エンジン)で発生。その後、8月20日に国内線の羽田発宮崎行きNH609便(787-8、JA825Aの右エンジン)でも起きた。

 いずれもトラブルが発生したエンジンをパイロットが手動で停止し、出発空港へ緊急着陸している。787は短時間であれば、使用出来るエンジンが1基だけでも最寄りの空港まで飛行出来る。

 シュルツ社長は、「東京でANAの幹部と会談した。可能な限り早く通常運航出来る状況に戻すようよう、両社が協力して取り組んでいく。改良型ブレードは2017年の初めに投入する」とコメントした。

Tadayuki YOSHIKAWA

最終更新:9/9(金) 9:38

Aviation Wire