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ふたりが生み出す世界観に注目。広瀬すず&山崎賢人が語る『四月は君の嘘』

ぴあ映画生活 9/9(金) 17:56配信

「“何か”が似てるんだと思います」。役柄と自身の近い部分、似ているところについて山崎賢人がそう答えると、広瀬すずが冷静に「その“何か”を聞いてるんじゃないの(笑)?」とツッコむ。スクリーンの中のふたりのように…というのともまたちょっと違う。それでも、このふたりのこのなんとも言えない距離感、関係性が間違いなく映画『四月は君の嘘』の世界観を作り上げたといえる。

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新川直司の人気漫画を原作に、かつては天才ピアニストとして将来を嘱望されながら、母の死をきっかけにピアノから離れてしまった公生(こうせい/山崎)が、奔放なバイオリニスト・かをり(広瀬)との出会いで世界に色を取り戻していくさまを描き出す。

広瀬はバイオリン、山崎はピアノに初めて挑戦した。かをりと公生をつなげる演奏のシーン、何より撮影の数か月前から練習に励んできた互いの存在は大きな刺激となった。特に、ふたりが一緒に丸々一曲を演奏するシーンはクランクアップの日、最後の最後に撮影された。

山崎はこのシーンを「あの演奏シーンは、本当にセッションしているかのようで、音楽、音への興奮がありました」と振り返る。広瀬も山崎の言葉にうなずき「朝から晩までの長い撮影でしたが、そこで音の余韻に酔えました。ずっと音に浸っていられた気がします」と語った。

演奏シーン以外も青春の瑞々しさにあふれている。公生の幼馴染の椿(石井杏奈)、渡(中川大志)の4人がふたり乗りの自転車で駆け抜けるシーン、海辺でのデート、そして、公生とかをりが橋から川に飛び込むシーンでは思わぬ“事件”も! 山崎が苦笑交じりに明かす。「私物のケータイが水没しました…(笑)」

こちらのシーン、実際にふたりが橋から飛んだわけではないが、飛び込んだ後の川の中でのシーンはもちろん本物。広瀬によると「私が先に入ってビショビショになってて、(山崎は)気持ちが高まって動画とか撮ってたんだけど、監督に『賢人も入ろう』と言われて『よーし!』ってケータイをポケットにしまってそのまま入ってきて(笑)」とのこと…。

天真爛漫なかをりに振り回されながら音楽の楽しさを取り戻していく公生。広瀬と山崎のやり取りはそんなふたりの姿そのものである。改めて、広瀬はかをりについて「強さと美しさを持っていて、でも淡い色で染まっていく、不思議な世界観を持った女の子だった」と語り「常に前を向いて、後悔するくらいならやるという性格はすごくよくわかるし、似てるかな?」とほほ笑む。

山崎は「周りからは公生と似てるって言われます」とはにかむ。「逃げてしまいそうになる、なかなか一歩が踏み出せなくて…というところは近いところはあるのかもしれません。今回は、すずが演じるかをりが自由に動いて引っ張ってくれて、それにリアルに反応して、変化していく公生を『こうだ』と形を決めずにやれたんじゃないかと思います」

『四月は君の嘘』
9月10日(土)公開

取材・文・写真:黒豆直樹

最終更新:9/9(金) 17:56

ぴあ映画生活