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基金5千万円「不明朗」 県バスケ協会長、県や静岡市に返還検討

@S[アットエス] by 静岡新聞 9月9日(金)8時5分配信

 静岡県バスケットボール協会の基金約5千万円が「自治体の補助金を含む公金を原資とした不明朗な資金」などとして、川村修会長が県や静岡市への返還を検討していることが、8日までの関係者への取材で分かった。会長側は「1990年代に静岡市で開かれた五輪予選を兼ねた大会の剰余金を一部役員らが裏金化していた疑いがある」として追及する構え。関係者によると、一部役員側は「不正はなかった」との認識を示している。

 川村会長が返還を検討しているのは、同協会の2015年度決算書で示された「ABC基金」約5千万円。関係者によると、「ABC」は1995年と99年に静岡市で開かれた女子アジアバスケットボール選手権大会(五輪アジア予選)を指し、同基金は大会の収益や自治体などの補助金を原資としているとみられる。今年5月の理事会で開示された。会長側は「これまで存在を全く知らされていなかった。公金が入っている以上、全額返すべき」と訴える。一部役員側は「これまで特別会計の中で計上してきた」と主張している。

  95年の大会の収支決算書によると、県や静岡市、日本協会からそれぞれ数千万円が助成金や負担金として入っていた。関係者によると、収入は使い切らずに剰余金が出たとみられる。

 5月の理事会では協会に銀行の定期預金口座があり、同基金を含む約6千万円が入金されていることも明らかになった。一部役員は基金について「大会で汗を流して築いた財産」と説明したという。会長側は「理事会や代議員会への報告なしに剰余金が定期預金のほか、国債などに運用されていた疑いもある」として、使途の調査を進める方針。

 同協会は任意団体から一般社団法人への移行手続きを巡り、会長側と事務局側が対立している。

静岡新聞社

最終更新:9月9日(金)8時5分

@S[アットエス] by 静岡新聞