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伊藤嘉洋の週間株式相場見通し~日米金融政策会合を睨み、200日線を巡る攻防

ZUU online 9/9(金) 17:50配信

■日経平均予想ジ レンジ 16,737 ~ 17,251 円

今週は、日米金融政策会合を9/21、22に控え、一進一退の相場展開となった。週初は、8月の米雇用統計を受けた米国株上昇でドルが買い直され、日経平均は17,100円台まで買われた。その後は冴えない米経済指標発表で利上げ時期が後ずれするとの思惑から円高進行となり、売り買いが交錯した。

■海外の焦点

先週末発表された8月米雇用統計は15.1万人増(予想18万人増)となった。過去2カ月続いた大幅な伸びが鈍化、賃金の伸びも平均時給は前期比0.1%と控え目に止まったことから、FRBによる今月の利上げは事実上無くなった可能性がある。一方、7月は27.5万人に上方修正され、これで6月分を合せた伸びは54.6万人となり、9月利上げの可能性も捨て切れない。

市場では、今月利上げが実施されて材料出尽くしとなるより、利上げが見送られ市場に利上げ観測が残る方が、米10年債利回り上昇、ドル高、円安の流れが続きやすく、東京市場にとっては支援材料になりやすい。

■国内の焦点

日銀は、金融政策決定会合でマイナス金利付き、量的・質的緩和政策の総括的な検証を行うが、黒田総裁は「大規模緩和が日本経済の好転に大きな役割を果たしている」と述べ、前向きに評価する姿勢を示した。

3次元での緩和拡大は十分可能と指摘しており、この姿勢は従来と変わっていないだけに、そこには懸念されるマイナス金利の深堀りも選択肢に入っている。米国の利上げ観測に加え、日銀の緩和拡大継続という姿勢がなければ、直近の円安の持続性も怪しくなり、株高につながりにくいと見る向きは多い。

■来週の株式相場

テクニカル面では、2015年12/4以来9カ月ぶりに200日線を回復した。25日騰落レシオや25日線との乖離率など過熱状態には無いものの、200日線は下降トレンドの上、売買エネルギーに乏しく、上値は限定的と見られる。

ただ、25日、75日線は上昇継続。日経平均は同線の上方で推移しており、反騰相場への期待は強い。当面は200日線をサポートに上昇波動入りとなるのか、200日線に抑えられ、25日、75日線を下支えにレンジ相場となるのか、見極める展開が想定される。

以上、来週は日米金融政策会合の結果見極めが続く中、為替相場を睨み200日線を巡る攻防と捉えている。日経平均のレンジは、上値は5/31高値17,251円が目処となり、下値は25日線の16,737円が意識される。

伊藤嘉洋
岡三オンライン証券 チーフストラテジスト

最終更新:9/9(金) 17:50

ZUU online

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