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ガラスのトロフィー 凱旋に花 磐田の工芸家が制作

@S[アットエス] by 静岡新聞 9月9日(金)8時12分配信

 磐田市で3日に開かれた同市出身のリオ五輪卓球メダリスト水谷隼、伊藤美誠両選手の祝賀行事で、両選手に贈られたガラスのトロフィーが来場者の注目を集めた。制作したのは同じ磐田の若手工芸家。五輪や卓球をモチーフにした意欲作で、地元作家の情熱が郷土の名選手の凱旋(がいせん)に花を添えた。

 トロフィーは円筒形で高さ32センチ、直径10センチ、重さ約5キロ。同市が市新造形創造館に制作を依頼し、同市初の「市民栄誉賞」の記念品として両選手に授与された。

 同館専属作家の高野仰さん(35)は、トロフィーの内部に空洞を作り、五輪カラーの約2センチのガラス玉五つと、卓球のボールと同じ4センチの透明のガラス玉を入れるデザインを考案した。5色のガラス玉のうち赤、緑、青は磐田市の市章の色。「色玉には五輪と磐田の思い出を、透明の玉には両選手のまっさらな未来を重ねた」(高野さん)。

  実際の制作は約1200度の高温の溶解炉の前で、ガラスを幾重にも巻き付ける体力的にも大変な作業。重曹を使って表面に泡の模様を入れたり、高圧で砂をかけて文字を刻んだりと細部にもこだわった。同館専属作家の小山敦子さん、瀬尾千枝さんも協力し、本来は1カ月以上かかる工程を2週間で完成させた。

 市役所での市民栄誉賞授与式で、両選手は詰め掛けた大勢の市民の前でトロフィーを受け取り、満面の笑みを見せた。「磐田から世界にはばたいた両選手に、磐田発の作品を届けられて本当にうれしい」と高野さん。両選手の活躍に刺激を受け、「ものづくりの魅力を磐田から発信していきたい」と創作意欲を高めている。

静岡新聞社

最終更新:9月9日(金)8時12分

@S[アットエス] by 静岡新聞